943: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/11/26(木) 22:19:07.74 ID:w5GHjmWDO
しかし腕をスザクに掴まれる。彼の視線を追ってクレープ屋を見ると、店主の日本人男性と目が合った。
頭を下げられる。なんとなく気まずくなって、ライの方も頭を下げた。本当に申し訳なかった。
「…………」
「ほらね」
スザクはにこにこしながらクレープを食べている。憮然とした表情で座り直し、ライは考えた。いま店主のもとへ向かうのは、なんだか間違っている気がした。
感謝される意味が分からない。店主の男性がああいった態度を取るのはスザクとライが頻繁に足を運ぶお得意様だからではないのか。頭を下げておけば不必要なトラブルを招かなくて済むからではないのか。
自分の外見がブリタニア人に見えるという事は理解している。スザクも軍人だ。名誉ブリタニア人の店主は強く出られないだけなのだろう。
今のライに出来るのは売り上げに貢献する事くらいだ。
「また変な風に考えてるね」
「……最近は同じような事を良く言われる」
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