955: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/12/01(火) 08:33:27.56 ID:IN4redvDO
C.C.から笑みが消える。以前は恐ろしかった金色の瞳を、正面からしっかりと見つめ返した。
一際強い風が吹く。
彼女は長い髪を抑えて風をやり過ごした後、閉じていた瞳を開いた。
「……わかった。そこに座れ」
空になったピザの箱をやたらと丁寧な手つきでどかしてから、C.C.はベンチに座り直した。ライもその隣、空いたスペースに腰を降ろす。
「先に言っておくが、力を目覚めさせた後にお前がどうなるか保証できない。これは覚えておけ」
「意識を失ったり、発狂したりするのか」
「その程度で済めばいいがな」
「記憶が戻る可能性もある」
「死ぬかもしれない。あるいは、もっと酷い苦痛を味わうこともあるだろう」
「どうでもいい。早くしてくれ」
僅かに苛立つ。こうして話すのは二度目だが、C.C.はライがギアスを取り戻すのをやめさせようとしているように感じられた。
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