968: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/12/01(火) 08:52:25.74 ID:IN4redvDO
ライは眉を寄せる。彼女の都合だけでミレイ達を危険にさらすわけにはいかない。
「もちろん、タダとは言わない。定期的に私自ら、お前のギアスを診てやろう」
「断る。リスクが大きすぎる」
拒否した。言葉一つで他人を操れる人間が、平和な社会でのうのうと暮らして良いわけがない。だが、そんなライの考えをC.C.は鼻で笑う。
「……ふん。頑固な奴だな。そしてなにより愚かしい。自分が消えれば済むと思っている」
「……なにが言いたい」
魔女の瞳にはっきりと嫌悪の色が浮かんだ。糾弾するような目つき。敵意さえ混じったその視線を、ライは真っ向から睨み返した。
「お前が消えたとして、何かの拍子にギアスが暴走したとしたらどうする? ブリタニアという国がどんな対応をするか、まさか分からないわけでもあるまい」
「…………」
ギアスなどという得体の知れない力を持った個人は危険だ。世間に露見すれば、ライは殺されるに決まっている。
それだけならまだ良い。C.C.が言いたいのはその先だ。
「……僕に関わった可能性のある人間も、巻き込まれるというのか」
「そうだ。お前が愛してやまないあの学園の生徒達が地球上から消される。名家も貴族も関係ない。ブリタニアはそういう国だ」
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