986: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/12/06(日) 23:56:42.90 ID:vkOYs0mDO
──僕は、普段からそんなに変だったのだろうか──
「あんたがカレンを置いて逃げたとか言ったら、温厚で上品なミレイさんでもぶちギレてたかもしれないけどね」
そこで彼女は苛々とした表情をふっと緩めて、にっこりと笑った。
「私が信じた男の子は、必死で誰かを守れる奴だった。……大事なのなんて、それくらいじゃない?」
「…………」
この学園に迷い込んで、初めて見た笑顔と同じものだった。変わらない笑顔だった。
彼女の言った通りだ。てっきり追い出されるものだとばかり思っていたが、それは自分を受け入れてくれたミレイや生徒会のメンバーに対する、なによりの侮辱に他ならない。
結局のところ、ライは彼女達を信用していなかったのだ。
本当に馬鹿な奴だ。だからこうして、いつも矮小な存在だと思い知らされる。
「信じられないわよね、ルルーシュ。……って、なんで寝ようとしてるのよ!?」
「会長が突然帰ってくるからでしょう」
「いい加減、生活習慣を見直しなさい。ほら、そこのを真似しても良いのよ?」
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