985: ◆QH3tH0UkImyM[saga]
2015/12/06(日) 23:55:05.16 ID:vkOYs0mDO
ミレイは瞑目しているが、その眉間には深いシワが刻まれていた。心なしか頬がひくついているようにも見える。
「前から感じてたんだけど、あなたって私たちの事を馬鹿だと思ってるでしょう?」
「……え」
保護者からの言葉は、ライにとって予想外のものだった。
「第一、いつ私があなたの事を一般人扱いしたのよ? 最初から変だったじゃない、あんた」
「…………」
「ちょっとナイトメアを動かしたくらいで驚くと思った? 残念! その程度の覚悟が無くて身元不明者の保護なんか出来るわけないでしょ。あー、なんか言ってて腹が立ってきたわ。もっと大変な話だと思ったのに。なんとか言いなさいよ、ルルーシュ」
呆気に取られているライに好き勝手まくし立て、さらに話題をルルーシュに振る。
「……知っているだろう。こういう人なんだ」
「…………」
わけが分からなかった。ここ最近、ずっと頭を悩ませ続けていた問題を『その程度』で済まされた事は、ライの価値観を崩壊させるには充分過ぎた。
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