過去ログ - モバP「知り合いの誰か」
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6:名無しNIPPER[saga]
2015/06/14(日) 00:34:57.23 ID:dRC9U7Le0
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 その夜、相談があるとPさんに伝えた私は、寮の自室であの人を待ち――幕を開けるようなチャイムの音に応じました。

 ドアを開けた私が――まだお仕事時の水分の残る――水着を着ていたことを認めたPさんは全てを察し、履物も脱がない内に私を掻き抱きました。

 知ってか知らずか――軽装。お風呂に入った後の匂い。

 がちゃり、と後ろ手に施錠するのと同時、お互いの唇を、お互いの舌で埋め合います。

 舌を絡ませながら、翠は悪い子だと何度も叱られました。

 舌を絡めながら、私は悪い子ですと何度も告白しました。

 抱き締めながらお尻を掴んでいた掌が、その指が股布に伸ばされ、繊維に割込んだ時――爪がぐじゅりと滑り、私は爪先立ちになって身を震わせました。

 もう濡らしているのかと、Pさんが咎めるように言います。

 私は鳴きながら答えます。

 この部屋でPさんをお待ちしていた時から――いいえ、プールであなたに見られていた時から――いいえ。

 部活を早退し、目を閉じてあなたと会えることを想像した時から既に、昂ぶっていました――と。

 それを聞いたPさんは一層、貪るように私を求めてくれました。

 淫らな想いで塗り潰された十八歳の女の子を、更に染めることを欲した様子でした。

 私は肩を捉まれ腰を寄せられ、伸び上がったところで決して逃れられない体格差を思い知り――

 ――もうこの方からは逃げられないのだと、しあわせな閉塞感に身を浸しました。

 それは――もう逃がさないという、私の獣欲の鏡写しに他なりませんでした。


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