過去ログ - モバP「知り合いの誰か」
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7:名無しNIPPER[saga]
2015/06/14(日) 00:49:38.25 ID:dRC9U7Le0
 くちづけと舌の蹂躙は途絶えず、視界の外で身体の、あちこちで、被虐の波紋が伝播していきます。

 いつのまにか肩紐は外され、片方の胸だけを剥き出しにされ窮屈に揉みしだかれている感触に、身を捩らせて応えます。

 こんなに濡れているのか――もう片方の手が掻き立てる水音は、そんな責め言葉に聞こえます。

 両足は両足に割り込まれ、快楽のせいで電極を打ち込まれた蛙のようになり、それでも倒れ込んでしまわぬよう、逞しい身体に縋りつきます。

 縋りつけば――お腹の辺りに、熱いあつい脈打つ男性器が押し付けられてしまいます。

 その熱量に圧され、後退りしながら誘い込み――気が付けば浴室で、私たちはもつれ合っていました。

 お互いの荒々しい息遣いが、水場の湿度をいよいよ濃くしていくように思われました。

 Pさんは私を壁に追いやり、ご自身は屈んで――少しだけ、私の腰を抱え上げました。

 ぐいと、水着の下部がずらされた気がしました。

 そうしてこともなげに――私は真下から貫かれていました。

 割り裂かれた私は、悲鳴をあげます。

 そうして機械の様に打ち込みが始まり――私は悲鳴を断続させます。

 歓喜に満ちた悲鳴。

 でも、捕食されることを悦ぶ生物の道理はありません。

 なら私は――きっと食べている方なのでしょう。

 肉棒をぱくりと咥え込み、じゅるじゅると涎を垂らして啜り、その汁の一滴まで飲み下そうとする、貪欲な性。

 宙ぶらりんで満足に動けもしないのに、気付けば腰をくねらせ、あるいは臓物まで蠢かせて、打たれる快楽を増幅させることに夢中で。

 ああ――いま、どくりと、奥で飲み下して。


 ひとしきりナカに注いだ後、湿度のせいか、お互いのカラダは常以上の汗に塗れ――Pさんはシャワーの栓を捻りました。

 もうどれだけ達したか分からず、汗だくで呆然と息を吐く私の顔を、火照った胸を冷水が滑り――未だ痺れの抜けない結合部の窪地で、水溜りになるのが見えました。

 こんなに汗を流したのはいつ以来だったかしら―― 


 僅かに戻っていた意識は――再び始った愛交で融け落ち、昏い排水溝へ、ゆるゆると呑み込まれてゆきました。

 今のこの狭い浴室だけが、私にとって全てでした。


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