過去ログ - みく「死の港町にて」【モバマス×メタルマックス3】
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◆Freege5emM
[saga]
2015/07/05(日) 00:26:41.70 ID:zauiWJCYo
●04-04
みくは夢を見ていた。
曇り空が半分も見えない鬱蒼とした森のなか、
木々の根が絡みついた不安定な足場を、遺伝子強化された四肢で踏みしめていた。
遺伝子強化されたしなやかな四足は、不安定な足場を、
空を飛んでいるかのような軽やさで走った。
みくはマスターより先行していた。
嗅覚・聴覚は言うに及ばず、ほかの感覚も人間より遥かに上。
人間が食らってしまうような不意打ちも、彼女には関係がない。
やがて、空にB-52アホウドリの姿が増えて、灰色の翼の羽ばたきが雲を埋め尽くさんとする。
そこから無造作にばら撒かれ焼夷弾の炎をかき分けて、みくが進む。
火炎放射器を背負ったイノシシ――黒ぶたファイアの突進をかわす。
こんな常時焼き畑をやってる生物兵器たちが徘徊している環境で、よく樹海が維持できているものだ。
マスターがフルメタルガンをぶっ放して、モンスターの集団を怯ませた隙に、
みくがバイオ軍用犬用超音波兵器――ポチソニックの音波を叩き込んで追い打ち、雑木とまとめてなぎ倒す。
そうして道を強引に広げていくと、
ようやくお目当ての化け物巨木――バオーバーブンガーが見えてくる。
大きさそのものは下手なビルよりも大きいが、
近くで見ないと周りの緑に溶け込んでしまって、狙いがつけにくい。
巨木のてっぺん近くに繁る緑色がざわついたかと思えば、
そこが飛行場であるかのように、爆撃鳥たちが飛び立っていく。曇り空を点々と汚していく。
意思を持った巨木が枝を揺らせば、毒ガス放射器のついた巨大芋虫たちが振り落とされ、
八つ当たりのようにマスターとみくへ迫ってくる。その数は密林の濁流さながら。
「これが13000とか……安過ぎて冗談みたいね。
もう少し釣り上がるまで、放置していてもいいかしら?」
みくはマスターの弱音を無視して、
うねうねと蠢く毒イモキャノンの群れに指向性ソニックブームを叩き込んだ。
「ふふっ……しょうがないわね。
ここのところ、のあとか、他の賞金稼ぎに先を越されてばかりだし……。
少し、気張ってみましょうか……?」
B-52アホウドリの焼夷弾が、みくの目の前で炸裂。
その爆炎を跳躍で飛び越えて、みくは要塞の如き巨木へ立ち向かっていった。
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