過去ログ - みく「死の港町にて」【モバマス×メタルマックス3】
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36: ◆Freege5emM[saga]
2015/07/12(日) 15:49:23.74 ID:Sw6KNBMIo


●05-02

「子猫ちゃん、メカニック晶葉を返して欲しいのだけど」

のあに背後からいきなり声をかけられ、みくは両肩がびくつくのを抑えられなかった。

(……この頭悪そうなサイボーグが、搦め手で接近してくるとは予想外だったにゃ。
 このままじゃ、本当にみくは抵抗もできずに分捕られて終わり……)



みくは懐の銃把に手を触れさせた。
マグナムガデスに手を伸ばすのが、完全に癖となっていた。



「子猫ちゃん、あなた本当にソレを隠す気がないのね。
 事あるごとにそんな触り方していたら、銃を持ち歩いていると喋ってるようなものよ」

のあの呆れ声の指摘と、晶葉の目を覆うジェスチャーが重なる。

「なんとでも言え、にゃ。こいつは簡単には渡さないにゃ」
「みくが銃にそんな執着するとか、初めてじゃないか?
 確かに、珍しそうな銃には見えたけど、それは――」

晶葉は不自然に口籠った。

が、晶葉とそれなりに付き合いのあるみくには、今押しとどめられた言葉が、
――どうせキミも、それを誰かから盗んだんだろ――という追い打ちであることが、
何となく察せられた。



「そんなに銃へ執着するのなら、いっそソルジャーに転向するのはどうかしら」

呆れ声と真顔のギャップを埋めないままこぼれたのあの呟きに、みくは本気で驚いた。

「へぇ、あんたも皮肉なんて言うんだにゃ」
「皮肉じゃないわ。あなたがただの野良猫なら気にしないけれど、
 晶葉のお友達というのであれば、私も少し考えるところがある」



のあの提案は、実に賞金稼ぎらしいシンプルなものだった。

「あなたがマユラーを打ち取ったら、
 私はあなたをマグナムガデスにふさわしい腕利きとして認めるわ」



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