過去ログ - みく「死の港町にて」【モバマス×メタルマックス3】
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◆Freege5emM
[saga]
2015/07/12(日) 15:50:34.34 ID:Sw6KNBMIo
●05-03
「――で、その提案にあなたは乗った、と」
「……にゃあ」
昼下がりのハンターオフィスで、みくはまたも溜息を浴びせられた。
「あなた、ソルジャー向いてないわ。早死するわよ」
みくは、のあと会話してからすぐに、
美優が情報収集しているはずのハンターオフィスへ向かった。
昨日はマユラーの触手を警戒して、
ニトロビールまで持ち歩いて警戒したプエルト・モリの街並みを、
今日は半ばやけっぱちになったみくが無造作に歩いて行った。
「美優さんから見たら、みくは馬鹿で無鉄砲かも知れないにゃ。
でも……ほかにどうしろと言うんだにゃ。どうせこのままじゃジリ貧だにゃ」
みくの淡々とした言葉に、美優は答えあぐねた。
美優にそんな助言を与える義理などなかった――が、美優はそれを考えてしまう性格だった。
それを把握して利用するほどには、みくは狡賢かった。
それに罪悪感を抱く余裕がないほど、みくは追い詰められていた。
「あと一週間で、マユラーの首を取れるかどうか。コレだけにゃ。
……あいつに首があるのかどうかは知らないがにゃ。取れれば、カネと安全が手に入るにゃ」
「いや、それあなた普通に死ぬわよ。メカニックとして腕を磨くつもりはないの?」
「晶葉チャンみたいなメカフェチならともかく、食っていくためにメカニックやろうってのは馬鹿にゃ」
みくのメカニックとしての腕前は、
メカニックキット使ってクルマを修理できる程度のものだった。
武器やクルマの改造に手を出す技術力は無い。
そして改造のために必要な設備も、一週間後に失うこととなる。
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