過去ログ - 男「売られてた奴隷にガチ惚れして衝動買いしてしまった」2
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11:名無しNIPPER
2015/06/15(月) 23:28:40.85 ID:WdlZ8A6J0

瞬間、剣撃の火花が散る。

青年「………!!」

団長「一つ勘違いをしていますね?わたくし、爵位を持ってはいますが本来は戦士の部族の出身ですの」

青年は剣の鍔迫り合いなど殆ど行わない、それは青年の剣が相手の剣を受ける前に全て切り伏せるからという理由だ。しかし、今青年の剣は完全に受けきられてしまった。

団長「ご存知だったと思いましたが?」

青年「……ちっ…!!」

一度間合いから離脱し、体制を立て直す。しかし今度は向こうから追撃の刃が飛ぶ。

団長「詳しく説明すると、にじゅうねん程前にこの国が攻め滅ぼした東方の遊牧民族なのですけれど、その血筋を持つ者は身体能力に優れ、剣を握ればその剣は岩を砕き、その拳をそのまま武器とするなら虎でさえ一撃で屠ると言われた戦闘民族ですの」

青年はその高速の剣を紙一重で避ける、そして相手が連撃する一瞬に合わせて手首を狙い剣を払う、だがまたもや剣の軌道を変えて受け流されてしまう。

団長「…………まあ、わたくしがそんな者ではなくとも、貴方はわたくしを斬ることは出来ませんけれど」

だが剣の技量自体は青年の方が上だった。身体能力はほぼ互角なようだが戦闘に関しての経験値は自分の方が勝る。少しずつ青年の刃が団長の身体を掠めるように捉えていった。

青年「…………どうやら口だけのようだな……獲ったぞ!!」

決定的な隙が生まれ、青年の剣が団長の首筋を目掛け走る。

しかし。団長の首は胴を離れる事はなかった。


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