1:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/16(火) 00:16:34.04 ID:rcfS4V6Mo
ふと見上げると、時計の針は午後11時を回ろうかというところでした。
私の集中力は、もう少し前に切れています。ぽーっと見ていただけの予習範囲のページを閉じ、机のライトをぱちりと消すと、思わず小さくあくびがでました。
夏場のすっかり暑い夜。二段ベッドから布団を下ろして、最近は楓も私も敷き布団で寝ています。心地よい微風を吹かせる扇風機を切って、薄くした布団と毛布の間に身体を滑らせました。
目を閉じて、明日の予定を思い浮かべます。といっても、特別なことなど何もありません。思いつくのは、些細な心配ごとばかり。
英語の単語練習、あの子はやったかしら。
明日の国語の範囲、あの子が読めそうにない漢字がいくつかあったけど……きっと予習はしてないのでしょうね。
それより今日は体育があったけど、あの子体育着持ち帰っていたっけ? たくさん汗もかいているだろうに、大丈夫かしら。
あの子への小さな心配をいくつか募らせているうちに、いつもふっと寝てしまう……私の夜は、いつもこんな感じです。
でも、今日はひとつだけ……いつもと違うことがありました。
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