5:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/16(火) 00:19:09.33 ID:rcfS4V6Mo
櫻子の声が消えると、部屋はまた静寂を取り戻します。
すやすやと寝息をたてる楓に「ごめんなさいね」と静かなテレパスを送り、跳ね除けた毛布をもう一度かけなおします。
再度寝る体勢に戻ると、電話がかかってくる前の眠気がすっかりどこかへ行ってしまったことを実感しました。
目は冴えて、頭も冴えて、ひんやりとしたシーツの気持ちよさがさらに心を冴えさせて、どこか心が落ち着かない。
櫻子と電話をしたの、ちょっと久しぶり。
あの子はまだ元気な声をしていたけど、もう少し起きているつもりなのでしょうか。
時刻はちょうど、11時をすぎたところ。まだ早くない? なんて櫻子は言ってたけれど、中学生は立派に寝る時間だと思います。
目を閉じて、また眠気を呼び戻す作業に戻りました。
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