過去ログ - 時雨「ねえ、君にとって幸せって何だい?」山城「——」
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8: ◆ngCxH3SH2s[sage saga]
2015/06/17(水) 16:24:01.73 ID:R8aBRaVP0


——埠頭——



時雨「ボクに話があるんだって?」

山城「ええ」

時雨「何かな?……ああ、あの話?」

山城「……ええ」

時雨「長くなるかな……ここでいいの?ボク釣りしてるよ?」

山城「いいのよ。こんなの、考えるまでもなかったわ」



山城「いつかダイエットの時、時雨は言ったわよね。
『人から認めてもらえないと頑張り続けるのは難しい』って」

時雨「そんなことも……あったね」

山城「頑張りも……幸せも、前向きな感情はみんなそうなんじゃないの?
人を認めたり、褒めたり、愛したりは……人から貰える事で、
ようやく返す事が出来る感情なんじゃないかって」

時雨「うん」



山城「そして……そういう心の豊かさを総称して幸福って呼ぶんじゃないかと思うわ」

山城「そして今……私はこれ以上無いほど、
人からの善意の感情で満たされてるって自信を持って言える」

山城「だから私は……今、幸せだし、きっとこれからも幸せよ」




時雨「…………そっか」



時雨「最高の解答が聞けて嬉しいよ。ありがとう、山城」



山城(そう言った時雨の目尻には小さな涙の粒が浮かんでいた。その理由は分からない)

山城(ただ、私は時雨を抱きしめた。時雨はそれを黙って受け止めていた)


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