過去ログ - 真姫「にこちゃんと夜空に架かる虹を見るわ」
1- 20
13:名無しNIPPER[saga]
2015/06/17(水) 20:53:51.99 ID:XL12Gej+0
私は高校生になるまで、両親に決められた道を進む以外の生き方を知らなかった。
反抗期らしい反抗期すらなかったその時期が、考えてみれば、もっとも幸せだったのかもしれない。
私は親の庇護という安心を、親は私をコントロール下に置くという安心を得て、蜜月の関係を築いていたのだ。

ある日突然その関係が壊れたのは、もちろんμ'sが原因だった。
穂乃果たちμ'sの面々の登場は、私の平穏な人生にとっては安全な内海から嵐に巻き込まれ、突然大洋に投げ出されたようなものだったのだ。

私は初めて外の世界を知り、自分のやりたいことをやるという自由の味を知ってしまった。
両親、特に父は困惑し私を引き戻そうとしたし、それで元の鞘に収まればある意味解決だったのだろう。
あるいは力の限り抗って、新たな妥協点という関係を作り直すこともできたのかもしれない。
でも、私はどこまでも中途半端だった。
海未たちの口添えでスクールアイドルの活動を続ける許可を得る代償に、将来は病院の跡取りとして生きることを約束させられる。
その事実が枷となってずっと私の心にのしかかっていた。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
103Res/68.87 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice