過去ログ - 真姫「にこちゃんと夜空に架かる虹を見るわ」
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32:名無しNIPPER[saga]
2015/06/17(水) 21:25:12.61 ID:Uv2wZz1J0
◇◇◇

「にこちゃん」

数分以上が経ち、ようやく泣き止んだ──でも頑として顔をこちらには向けてくれない──にこちゃんに、腫れ物に触れるようにそっと声を掛ける。
以下略



33:名無しNIPPER[saga]
2015/06/17(水) 21:26:39.12 ID:Uv2wZz1J0
喧騒溢れる電気街からたった何ブロックか離れただけなのに、夜の街はしんと静まり返っていた。

今夜は満月のはずだったが、空は黒い雲に覆われて、”月虹”など望むべくもない。

車椅子を押す私の中では、さっきしてしまったことへの後悔と、自暴自棄な気分とが混ざり合って渦を巻いていた。
以下略



34:名無しNIPPER[sage]
2015/06/17(水) 21:27:37.48 ID:dOB/C+nfO
支援


35:名無しNIPPER[saga]
2015/06/17(水) 21:27:50.31 ID:Uv2wZz1J0
心中が起こるシチュエーションというのは、こんな時なのかもしれない。

そんな物騒な事を考えかけた時、唐突にその声は掛けられた。

「にこちゃん真姫ちゃん!待ってたよっ♪」
以下略



36:名無しNIPPER[saga]
2015/06/17(水) 21:28:52.80 ID:Uv2wZz1J0
とにかく追いかけなければ。

彼女の背中を追って走りながら、私はまだ夢を見ているような気分から抜け出せないでいた。

この穂乃果は本当に実在しているのだろうか?
以下略



37:名無しNIPPER[saga]
2015/06/17(水) 21:30:29.25 ID:Uv2wZz1J0
「みんな、いっくよー!」

続いて、せーの、という声が上がり。

暗闇の中に、一斉に色とりどりの光が灯る。
以下略



38:名無しNIPPER[saga]
2015/06/17(水) 21:33:07.52 ID:Uv2wZz1J0
にこちゃんと私はお互いの手を握り合い、突然目の前に現れた、夜空に架かる虹を見つめていた。

愛する想いの強さを、負けない勇気を歌っているのは、かつてのμ'sの幻ではない。

穂乃果、絵里、ことり、海未、凛、希、花陽が、本物のμ'sのみんなが、確かに今、私たちの目の前にいる。
以下略



39:名無しNIPPER[sage]
2015/06/17(水) 21:35:40.65 ID:JFz/YAKEo
支援


40:名無しNIPPER[saga]
2015/06/17(水) 21:37:19.54 ID:Uv2wZz1J0
しばらく茫然と聞き入っていた私たちだったが、誰かが──多分花陽だ──Bメロへ入るフレーズを思いっきり間違えて、声の調和が崩れる。

続いて、
「あっ、私も間違っちゃった!」
などという素っ頓狂な声まで歌に混じって聞こえてきた。
以下略



41:名無しNIPPER[saga]
2015/06/17(水) 21:39:03.46 ID:Uv2wZz1J0
サビに入った瞬間、みんなの歌声が途切れる。それは全員が入りのタイミングを間違ったせいではなかった。



「ぁいすきぁー、ばんざぁー……」
以下略



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