過去ログ - 【ダンガンロンパ】モノクマ「またまたテキトーに誰か絶望病にしちゃう」
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75: ◆AZbDPlV/MM[saga]
2015/06/24(水) 13:32:42.96 ID:uuoYLA49O
霧切 「苗木君、あなたの血が欲しい……」

苗木 「そ、え?! 血?!」

霧切 「お願い…ほんの少しでいいの……」

苗木 「わ、解った…ちょっと部屋の前で待っててもらえる?」

霧切 「ごめんなさい」


―――――――――


苗木 「指先少し切っただけだけど…」

霧切 「ありがとう、苗木君。痛い思いをさせてしまって」

苗木 「霧切さんのせいじゃないよ。モノクマのヤツが変な病気にしたせいなんだから、気にしないで」

霧切 「あなたは優しいわね」

苗木 「そ、そんなことないよ!」

 珍しく柔らかく笑いかける霧切に、苗木の胸がドキリと跳ねる。そして霧切の手が苗木の手を取り、血の玉を作っている苗木の指先に顔を寄せた。霧切の唇が触れるまでの一刻の間。苗木の心臓が脈を打つ速度は早まる。

苗木 「〜〜〜〜っ!」

 霧切の柔らかい唇が、苗木の指先に口付ける。

苗木 「う…わ…」

 霧切の唇の感触に、思わず緊張による声が漏れる。

霧切 「鉄錆のような香りと味……苗木君の血、とても美味しいわ」

 うっとりとした表情で、霧切は苗木の指に舌を絡め、咥えた。

苗木 「えっ?! き、霧切さんっ?!」

 思わぬ霧切の行動に、苗木の叫び声は裏返る。そんな苗木に構わず、霧切は苗木の指を愛おしそうに舐め続ける。霧切の舌に苗木の血液が絡み、少しばかり霧切の喉を潤す。

霧切 「苗木君……」

苗木 「な、何……?」

霧切 「もっと欲しいの」
 
苗木 「え?」

 わずかな血液では満足に潤うはずもなく、霧切は苗木にねだる。しかしその霧切のおねだりに、苗木の頭では警鐘が激しく打ち鳴らされている。何故なら、先ほど自分自身が絶望病にかかっていた大和田に狂い、性的暴行に及んでしまった。つまり、霧切は絶望病により、人格を歪められたが故に刃物で切りつけてくるかもしれないという、警戒だ。

霧切 「お願い。苗木君」

苗木 「っ!」

 霧切は苗木の手から唇を離すと、次に苗木の首筋に目標を変え、その唇は音を立て、キスを施す。

苗木 「ななな何してるの?! 霧切さんっ?!?!」

 予想に反した霧切の行動に、苗木は後退る。しかし、即座に間を詰めた霧切は、苗木の耳元で心地よいほど甘い声で囁く。

霧切 「この辺りが頚動脈よ。頚動脈ってね、出血した時点で危ないの」

苗木 「……っ?!」

 獣が獲物の品定めをするような、ギラギラとした妖しい眼光で苗木を見つめ――

霧切 「あなたの首筋、噛み切ってしまいたい」

苗木 「ひっ!」

 ――小動物が恐怖する反応を楽しみ、おもちゃにするように、苗木の首筋に軽く歯をたてた。
 今の霧切は間違いなく危険。抵抗や反抗でもしようものなら、直様その歯は苗木の肌を食い破ってしまうだろう。そんな最悪の事態は回避しなければならない。
 苗木は一度目を瞑り、最悪を避ける為の決心をつけてから目をあける。

苗木 「解ったよ……もう少し待って」

霧切 「ええ。解ったわ」

 本来お願いしている立場なのだ。苗木の申し出に霧切は聞き分け、大人しく従った。


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