過去ログ - 【ダンガンロンパ】モノクマ「またまたテキトーに誰か絶望病にしちゃう」
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◆AZbDPlV/MM
[saga]
2015/06/24(水) 13:39:37.32 ID:uuoYLA49O
苗木 「これで、どう?」
部屋から出た苗木は、霧切に掌を差し出す。横一文字に切りつけた傷は痛々しく、血溜まりをつくっていた。
霧切 「苗木君っ?! こんなに深い傷っ!?」
自分が脅してそうさせたにも関わらず、それでも霧切は苗木がこれほど大きな傷をつくるとは思わず、動揺する。
苗木 「本当はね、絶望病を知ってたんだ。かかっていたのはボクじゃないし、内容は話せないんだけど」
霧切 「やっぱりそうだったのね」
絶望病と聞いたときの苗木の反応で、その存在を知っているのだろうと予想はついていた。かかっていたのが苗木出ないなら、治すノルマで選ばれた側なのだろう。
苗木 「キミの渇きを止めるなら、これ位はないとダメなんだろうなって思って」
そう話す内にも、掌から血は溢れ出し、手から零れ落ちてしまいそうなほどだ。
霧切 「……本当にありがとう。そしてごめんなさい…あんなことをしてしまって」
苗木 「うん。もういいよ。それより、血が落ちちゃうよ?」
霧切 「そうね」
霧切 「誰がどんな絶望病にかかっていたか気になるけれど、あなたに助けてもらっている身だから、深く訊かないでおくわ」
苗木 「ははっ、それは助かるよ」
苗木の手をそっと取り、霧切は苗木の血を啜る。指の時とは違い、血溜まりになったそれは霧切の喉を癒していく。
霧切 「喉の渇きが消えたわ」
顔を上げた霧切の唇に、苗木の血がぬらぬらと妖しく赤く染めている。それを霧切の桃色の舌が妖艶に舐めとる。その様子に苗木は釘付けになる。
霧切 「止血しないといけないわね…でも、もう少し…」
掌の傷を、霧切の舌がなぞる。
苗木 「いっ! ッぁっ!」
ビリビリとした痛み。堪らず苗木は霧切を突き飛ばしそうになる。それを何とか抑え、霧切の行動を見守る。痛みに耐え身悶える苗木の姿に、霧切は我にかえる。
霧切 「もう、大丈夫…ここまでさせてしまって、ごめんなさい。改めてお礼を言うわ。ありがとう」
苗木 「う、うん。落ち着いたなら良かったよっ」
苗木 「霧切さんにも、ノルマがあるの?」
大和田のノルマは三人だった。霧切にも課せられていたなら大変なことだ。
霧切 「ええ。三人」
苗木 「霧切さんも三人か…後は何人?」
霧切 「ふたりよ」
苗木 「ふたりも……ボクは無事に治るように祈ることしかできないけど…頑張って」
霧切 「ええ。こんなことで死ぬだなんて、ごめんだもの」
霧切 「傷の手当てをしてあげられなくてごめんなさい。私は急ぐわ」
苗木 「うん。大丈夫だから、行っておいでよ」
霧切 「じゃあ、また」
―――――――――
霧切 「絶望病…苗木君の血が欲しいと言ってしまうだなんて…」
霧切 「とんでもなく恐ろしい病だわ」
霧切 「……体液を後ふたりからもらわないといけないだなんて」
霧切 「あれは…」
安価下2で霧切が発見した人物
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