過去ログ - 【八幡】伝好雪花(でんこうせっか)【雪乃】
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8:名無しNIPPER[sage]
2015/06/21(日) 09:35:58.84 ID:gsgUNXNF0



  ◇


八幡(今日もいる・・・)

今日も買い物袋をさげた雪乃が八幡のマンションの前で待っていた。

雪乃「今日は少し遅かったのね。」

雪乃「そうね・・確か哲学概論の四之宮教授は授業を長時間延長するので有名ね。」クス

八幡(なんで、こいつは学部の違う教授の話を知ってんの?)


八幡(もう、来るな!と言ってしまえば楽なんだが・・・)

八幡(あの日、交際を再開した日から、俺にはそれすら言えないでいる・・・)

あの人並みなマンションが頭を掠めて、ジクリと胸が痛む。



陽乃 <君は雪乃ちゃんに何を捧げられるのかな?>


八幡(俺には、雪ノ下に捧げられるモノなんてなにもない・・・)


八幡「毎日、毎日、ひとの部屋の前で待ってんじゃねーよ・・・」

八幡「待ってるなら中で待ってろ。」


俺には、何もない。

それでも、もう雪ノ下に背を向けられない・・・

だから、その罪悪感から逃れるためのように、雪ノ下に、部屋の合鍵を差し出した。

それなのに

その鍵をまるで宝物のように胸に抱いて、雪ノ下はとても嬉しそうに笑った。






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