25:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/21(日) 14:01:05.15 ID:KKdbAala0
「いや別に女の子と話すために生まれてきた訳じゃないからさ、そうしなければならない理由もないし、現時点で特別そういう欲求もないんだ。だから与えて貰わなくて結構だと言ってるんだけど」
俺の発言に耳を疑うと言わんばかりの反応を見せる少女。目が釣り上がり、口調も鋭くなっている。
少女は立ち上がり、俺を見下ろした。
「先生には後で文句を言わなくてはならないわね。貴方の様な人間は一風変わっているとは言わないわ」
「俺の事はどうでもいいから早くこの部について教えてくれ」
「……いいわ、この部は奉仕部よ。平塚先生曰く、優れた人間は憐れな者を救う義務が有る、のだそうよ。頼まれた以上、責任は果たすわ。貴方の問題を矯正してあげる。感謝なさい」
きっとこちらを睨みつけ少女は説明してくれた。
特に憐れなという言葉は強く恐らく俺の事を憐れな存在だと主張したいのだろう。
見下ろした彼我の位置関係といい、腕を組む姿勢といい実に偉そうな少女である。
しかし初対面だというのにエラく見下されたものだ。そんなにこの少女凄い子なんだろうか。
「俺に問題なんてないだろ。先生には友達を作れと言われてここに来たけど、それだって問題とは思わない。最低限のコミュニケーションは取れてるんだし」
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