過去ログ - 八幡「真のぼっち」
1- 20
29:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/21(日) 14:04:46.83 ID:KKdbAala0
「見たままを言ってるだけだろ。それに褒めるのが気に食わないっていうならお前の性格について言及しようか」

「慈悲深い私を褒め称えるだけに終わりそうだからいいわ」

 雪ノ下の尺度で言えば、ここでそれを態々否定しない俺の性格もいい加減慈悲深いとか言われてもおかしくない。
ていうかこの女本当スゴイ性格してるわ。

「これで、人との会話シュミレーションは完了ね。私のような女の子と会話が出来たら大抵の人間とは会話できるはずよ」

 満足そうに達成感を漂わせながら雪ノ下が言う。
突っ込み待ちか。
それとも私のような可愛い女の子と話せて幸せねという意思表示なのか。

「これからは素敵な思い出を胸に一人でも強く生きていけるわね」

「一生分にはちと足りん。せめてもう少し話させてくれ」

「貴方はそんな我儘が言える立場だと思っているのかしら」

「誰にだって意見を主張する権利は有る。単にそれが抑圧されるのが当たり前というだけで」

「それすら無いのが貴方だという事を心得なさい」

 もうなんだろう、嗜虐的な笑顔を浮かべる雪ノ下を見ていると反撃せずにはいられない気持ちになってくる。
これが負けん気というものか。おお初めまして俺の負けん気君。
とか余計な事を考えていないと口を閉じていられない。

 これからの部活動に激しく不安を俺が覚え始めた頃だった。前触れ無くドアが荒々しく開かれた。

 扉を開いて現れたのは先程消えた平塚先生だった。
先程と同じようにノックについて咎める雪ノ下をあっさり交わすと、先生は雪ノ下に微笑みかけた。

「仲良くやっているようで安心した」



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
73Res/59.07 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice