過去ログ - ANKO―地獄のオニばばあ―【ごちうさ】
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50: ◆AkH/4.EZSk[saga]
2015/07/22(水) 22:57:40.76 ID:706C7elo0
千夜「あんこどこなのー?」

シャロ「あんこー」

 千夜はシャロとともに街のうさぎが居そうな場所を歩き回った。

シャロ「うぅなんで私があんなのを探さなきゃならないの?」

 本来なら付き合いたくなどなかったが、千夜はあんこがいなくなってからずっとベソをかいている。

 大事な友人のそんな姿は見ていたくないという思いが勝った結果あんこの捜索に付きあう事にしたが、ここにくるまでに数度うさぎの襲撃を受けた事で既に後悔気味であった。

 そんな気持ちでため息混じりに辺りを見回すシャロであったが、視界に不意に小さな黒い物体が入り込む。

 そして直後

シャロ「きゃー」

 あんこを知らないかと野良ウサギたちに聞いて回っていた千夜の耳にシャロの叫び声が飛び込んできた。

千夜「どおしたの?シャロちゃん!」

 急いでシャロのもとへと駆け寄った千夜だったが、目の前の光景に思わず息を飲んでしまう。

シャロ「―――!!」

あんこ「・・・」(フンフンフン)

 なんとそこにはシャロの顔面上で、その小さな可愛らしい身体を捩じらせるあんこが居たのである。

千夜「あんこ!!」

シャロ「ち、千夜。早く……早く……こいつをどけてー」

 目に涙を浮かべその光景を眺める千夜に対し、シャロは必死にあんこを引き剥がそうとしていたが、シャロの顔面にへばりついたあんこはビクともしなかった。

 かくしてあんこは無事に甘兎庵への帰還を果たしたのであった。
 


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