過去ログ - ANKO―地獄のオニばばあ―【ごちうさ】
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51: ◆AkH/4.EZSk[saga]
2015/07/22(水) 23:22:22.42 ID:706C7elo0
婆ちゃん「それにしてもよく無事だったね」

千夜「ねっ?言ったとおりだったでしょ?あんこはとってもお利口さんで強い子だもんね」

あんこ「・・・」(ハグハグ

 あんこはよほど疲れていたのか、店に戻るなり千夜から差し出される栗羊羹を一心不乱に貪り続けていた。

千夜「あんこ。また明日から看板うさぎとして活躍しなきゃいけないんだからそろそろ休みましょう?」

 栗羊羹を抱え込むあんこを抱き上げ千夜は部屋へ戻ろうとするが、それはおばあちゃんによってさえぎられるのであった。

婆ちゃん「千夜。その事だけどね。その子はもう店には出さないよ」

千夜「え?」

 それからおばあちゃんはあの日あんこがどれだけお客さんたちへ迷惑をかけたかを千夜に説明した。

 千夜はそれを信じられないといった表情で、あんこは他人事のように栗羊羹を齧りながら、その話を大人しく聞き続けた。

婆ちゃん「わかったね?」

千夜「そんな……何かの間違いよ。ねっ?あんこ」

あんこ「・・・」(ハグハグハグ)

千夜「あんこはこんなに大人しい良い子なの。きっと次は大丈夫よ」

千夜「それにカラスにさらわれても無傷で帰ってくる運の良い子なの。だからきっとお店にも幸運をもたらしてくれるわ」

 その後も千夜は必死に祖母を説得し続けた。

 祖母はずっと首を横に振り続けたのだが、孫の必死の頼みに、首を縦の振るまで絶対諦めないという姿勢についに折れてしまう。

 そしてあんこはこれからしばらくの間、祖母立会いの下での再教育、そして今後あの台座へ座る時は首輪をつけるという条件でもう一度だけチャンスを与えるのであった。


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