過去ログ - 律子「待ちくたびれたプロデューサーへ」
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11:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/23(火) 02:07:51.82 ID:O6N65gcso

 最近、ずっとこんな調子だ。集中しようと必死になるほど、気持ちが離れていく。
 結局、今日のレッスンもどこか浮いたような感覚をこそぎ落とせずに終わった。

 着替えを済ませてから、荷物と傘を取ってスタジオを出ると、プロデューサーが待っていた。
 彼は私に気づくと走り寄って来て、手に持っていた傘を傾けた。

「お疲れ。どうした、ムスッとして」

「は……えー、そんな顔してた?」

私は気恥ずかしく笑って、頬をかいた。

「まあ、無理もないよな」

そう言って、プロデューサーは柔らかく笑い返した。

 よく見ると、彼の目の下が黒くくすんでいるのに気づいた。私はまた、ムスッとしてしまっただろうか。


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