過去ログ - 律子「待ちくたびれたプロデューサーへ」
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34:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/23(火) 02:22:34.77 ID:O6N65gcso
 会場を出てすぐ、携帯電話を鞄から取り出す。
 一応、まだ会場に居るマネージャーに、先に帰る旨をメールしておこうと思って、だ。

 待ち受け画面を開くと、不在時に着信のあったことを示すアイコンが点滅していた。
 着信履歴の一番新しい名前に、私はついつい頬を緩めてしまった。
 すぐに、その番号へ電話をかけ返す。

 廊下に聴き覚えのあるメロディが響いた。まさか、と顔を上げる。

「やあ、律子」

 やっぱり、プロデューサーだった。
 彼は着信音に合わせて、フォーブル・サントノーレと口ずさんで、電話を取った。

「一年ぶりくらいか」

「あの、直接話しましょうよ」

つい、吹き出してしまう。

「それもそうだな」

彼は電話を切って、携帯電話をポケットにしまった。


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