2: ◆W9LNIhXYhlEG[sage saga]
2015/06/28(日) 01:08:02.04 ID:qnI9Zj2e0
穂乃果「ねぇ、ことりちゃん!どうしたの?」
ことり「あ、穂乃果ちゃんだぁ…」
光を宿していない目で、いつもよりもゆっくりした声で、ことりちゃんは私の名前を呼んだ。
それは、私達が高校1年生の時。
ことりちゃんが、学校を休んで連絡もつかなくなって、それに家にもいないということになって。
私と海未ちゃんは必死になってことりちゃんを探した。
それで、やっと見つけたと思ったらことりちゃんの様子がおかしい。
ことり「あのね〜…今からとっても幸せな場所に行くの。穂乃果ちゃんも幸せになれるよ?」
そう言ってことりちゃんは私の腕を掴んで、ふわふわとした足取りで私を連れて行く。
帰ろう、みんな心配してる、そんな言葉はことりちゃんには届かなかった。
連れて行かれたのは、古い倉庫のような。
そこには、いろんな人…スーツのお兄さんや、薄汚れた格好の人。穂乃果たちみたいな学生さんや…でも、みんな同じだったのは虚ろで、壊れたような笑顔が張り付いたような…そんな人達。
穂乃果「こ、ことりちゃん、なんか変だよ、帰ろう?」
ことり「だいじょうぶ、ここは救いの場所だから」
何を言っても通じないことりちゃん。その時、スーツを着たここにいる人たちの中では一番…偉そうな感じの人が立ち上がって、床に新聞をばらまき、そして、それに水をかける。
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