過去ログ - 陽乃「私の味方」
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72: ◆Pu7HnS2deE[saga]
2015/06/30(火) 08:04:20.98 ID:3mXozGDgO
結衣「だって、ゆきのんはもう一人じゃないもん……私が、ヒッキーがいるじゃん」

由比ヶ浜がそっと彼女を抱き寄せる。
涙で濡れて肩を震わせる小さな女の子は驚き、しかし、その抱擁を拒めない。

結衣「私たちは友達で、親友だよ?親友はどんな時でも、何があっても絶対に見捨てたりしないんだから、嬉しいことは一緒に喜んで、悲しいことは二人で半分こで、もし間違えたら絶対に助けてあげる……」
いとおしむように頭を撫で、ゆっくりと由比ヶ浜はささやく。

次第にその咽び泣く声は大きな嗚咽となり、雪ノ下は隠し続けたその膿を、間違えを、涙に乗せて吐き出し続ける。



関係や距離感、そういうものに惑わされて悩み苦しむ。
その友情関係が壊れないかと不安になり心配して、きっと皆がそうであることでグループというものは維持されていくのだろう。

それは俺たちも同じことだ。
その不安をどこかに感じ、悩んで、答えを探していく。

しかし、それでも。

俺たちは一人じゃない。
どのような選択をしようとも、必ずその横には誰かがいて、支えてくれる。俺はそう思うし、そうでありたい。

欺瞞とか損得ではない、本物。


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