過去ログ - ほむら「幸せに満ち足りた、世界」2(まど☆マギ×禁書)
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幸福咲乱
◆5sHeUtvTRc
[saga]
2015/07/31(金) 22:40:07.85 ID:/pmbjAsj0
まずは作者コメントから
前スレで奏遥香の武器を槍と書いてしまいましたが、
あれって双剣を柄底でドッキングさせた薙刀でしたね。
把握しました。
それでは今回の投下、入ります。
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>>22
× ×
その日の放課後、天乃鈴音は茜ヶ崎中学校の図書室を訪れていた。
元々忙しい身の上で、取り立てて読書家と言うタイプでもなかったのだが、
それでもちょっと行ってみよう、と言う気を起こしていた。
長くもない時間の間、若干の試行錯誤を経て、
鈴音が手にする本は剣とモンスターのファンタジー小説に落ち着く。
予定の時間まで、鈴音は静かな図書室で小説に目を通す。
そろそろと言う頃合いで、本を手に立ち上がる。
カウンターに向かおうとして、ふと、本のカバーを確かめてみる。
今時本に直接カードを取り付けている訳ではない。
かくして、天乃鈴音は、カウンターに小説を持ち込み、
ごく一般的な手順で本を借り入れて鞄にしまう。
図書室を出た鈴音は、そのまま玄関に向かう。
玄関に向かい一人歩みを進めていた鈴音が、ぴたりと足を止めた。
足を止めて、一度、二度瞬きをする。
鈴音はH字路の短い横棒に当たる通路に立っていたのだが、
鈴音の目の前で縦棒に当たる廊下を右から左に通り過ぎた人物の姿が、
鈴音の記憶に照らして色々と奇妙な論理的齟齬を示している。
これが幻覚ならばその理由を自分の思考に問い直す、
その作業に入ろうとした矢先に、鈴音は聞き覚えのある声を聞いた。
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