過去ログ - 奉仕部の三人は居場所について考える
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215:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/18(土) 12:19:36.57 ID:zVr0z0Ijo
えー、丸投げ?漠然としすぎじゃないですかね……。

「そんなの高校生に任せて放置でいいんですか?」

「教師として最低限の監督は行うが……基本は任せることになる。両校で交流して親睦を深める、というのが目的でもあるからな」
以下略



216:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/18(土) 12:21:01.79 ID:zVr0z0Ijo
だが俺が他人との調整事で役に立てるとはあまり思えないから、あまり力にはなれないかもしれない。

人がたくさんいると空気になるし、知らない人が多いとそれはさらに顕著になる。

「当然ある程度の予算は出るが、日程的にも人員的にも猶予はあまりない。それほど大それたものはできないだろうが、話し合ってうまくやってくれたまえ」
以下略



217:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/18(土) 12:22:54.24 ID:zVr0z0Ijo
雪ノ下は皮肉っぽく微笑んで俺に目線を向ける。いや、お前も人のこと言えねぇだろ。

「何がどう心配いらないんだそれは。というかだな、生徒会長さんも結構合う人少ないと思うんですがね」

「…………否定はしないわ」
以下略



218:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/18(土) 12:25:47.48 ID:zVr0z0Ijo
まぁ由比ヶ浜は雪ノ下の相談相手になれるだろうし、この生徒会においての重要度はおそらく生徒会長の次に高いと俺は思っている。

「そうだねー、初めは大変だろうけどしっかりね、雪ノ下さん。いいなーみんな楽しそうで、わたしもまだ生徒会にいたかったなぁ」

めぐり先輩がほわっとした発言をして場をさらに和やかなものに変える。さすがめぐりんパワー。果てしないリラクゼーション効果である。
以下略



219:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/18(土) 12:27:08.44 ID:zVr0z0Ijo
「わたしはちょっと私物を取りに来ただけだよー。そしたら話してたからこそっと聞いてたの」

「はぁ、なるほど。こそっととか言いながら堂々としてますけどね」

実はめぐり先輩は最初から席に普通に座って、ふんふんと頷きながら話を聞いていた。傍から見ればどう考えても生徒会メンバーである。
以下略



220:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/18(土) 12:29:13.72 ID:zVr0z0Ijo
「そう、そこだ。今日の夕方六時から最初の打ち合わせだそうだから生徒会全員で参加してきたまえ」

「は?今日?」

先生相手なのについタメ口のような生意気な口調になってしまった。いやでも、いきなりすぎじゃないですかね……。
以下略



221:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/18(土) 12:31:23.08 ID:zVr0z0Ijo
自分に非があることはわかっているのだろう、先生は話を早々に切り上げ立ち去ろうとする。

しかし二歩ほど歩いたところで何かを思い出したかのように立ち止まると、こちらに振り返った。

「あ、比企谷」
以下略



222:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/18(土) 12:32:42.02 ID:zVr0z0Ijo
怒られないにしても褒められることもないだろうから、渋々ながら了承の意思を伝える。

よく考えたらいくら悩んだところでわかりました以外の答えなど最初からなかった。長いものには最終的に巻かれるタイプ、どうも比企谷八幡です。

「ん。ではな」
以下略



223:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/18(土) 12:33:44.75 ID:zVr0z0Ijo
「わかったわ」

「すまない。いろははこっちを優先してくれるか?俺から他の奴等に言っておくから」

「そうですか、わかりましたー」
以下略



224:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/18(土) 12:34:58.33 ID:zVr0z0Ijo
「いやすみませんほんと。怖いその顔怖い。…………あ、今日は夕方のアニメ見ないといけないからかえ」

「小学生かっ!ゆきのん、放課後ヒッキーが逃げ出さないよう見張っとくね。引っ張ってくるよ」

まだ最後まで言ってないのに今度は由比ヶ浜にダメ出しされた。しかも放課後の監視付きらしい。
以下略



225:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/18(土) 12:36:19.03 ID:zVr0z0Ijo
「いや、ヒモ宣言はどうでもよくて。先輩いないと女子三人になっちゃいますもん」

「あー、それはそうだねー。向こうが何人いるのか知らないけど、みんな女子ってことはないだろうし」

「そういうことよ。合同なら関係としては対等なものでしょうし、それなら男子もいたほうがいいわ」
以下略



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