過去ログ - 奉仕部の三人は居場所について考える
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315:名無しNIPPER[sage sage]
2015/07/30(木) 21:46:55.91 ID:RYx/9kaJo
ネット上だけの存在なのではとも思っていたが、そうではなかったらしい。こうして発言を聞くとルー語との違いがいまいちよくわからない。

要はクリスマスのイベントをヤングなエヴリワンでトゥギャザーしようぜ!終わったアフターはギロッポンでシースー!こんな感じか?なんか違うな。業界語も混ざってるし。

「え、ええ。これから暫くの間よろしく」
以下略



316:名無しNIPPER[sage sage]
2015/07/30(木) 21:48:03.30 ID:RYx/9kaJo
こちらの女子三人はその会話の渦に巻き込まれ、簡単な自己紹介のようなものをやり始めた。

俺はいいや、どうせ覚える気ないし。そう思ったので会話の輪から離れて一人で座っていると、後ろから話しかけられた。

「あれー?比企谷?」
以下略



317:名無しNIPPER[sage sage]
2015/07/30(木) 21:49:40.31 ID:RYx/9kaJo
どれも苦く気まずいもので、できるなら思い出したくない。それを自分でもわかっているからか、掌に変な汗が滲んだ。

「……おす」

「なにしてんの?まさか比企谷、生徒会入ってんの?」
以下略



318:名無しNIPPER[sage sage]
2015/07/30(木) 21:50:57.98 ID:RYx/9kaJo
「あ、これ?会議中にみんなが食べたりするやつ。ケータリング?みたいな感じ」

「ほーん。なるほどね」

もう会話が終わってしまった。ここから広げられないから俺なんだろうな。
以下略



319:名無しNIPPER[sage sage]
2015/07/30(木) 21:52:01.17 ID:RYx/9kaJo
折本はコンビニ袋を重そうに抱え、海浜高校の連中がいるところへ戻っていった。

「へぇー。先輩、向こうにお知り合いの方いたんですね」

「おお、同じ中学なんだよ」
以下略



320:名無しNIPPER[sage sage]
2015/07/30(木) 21:53:05.85 ID:RYx/9kaJo
「ね、先輩。あれ会議用のですよね?こっちも用意したほうがよくないですか?」

一色は先ほど折本が抱えていたコンビニ袋を目ざとく見つけ、指差しながら話す。確かに向こうにだけ用意させるというのは問題かもしれない。

俺たちはお客さんではないのだから、一方的に施しを受けると向こうもこっちも余計な気を使うことになる。でも一色がそういうことに気がつくのって意外だ。
以下略



321:名無しNIPPER[sage sage]
2015/07/30(木) 21:55:19.78 ID:RYx/9kaJo
「あなたよ。庶務の力を遺憾なく発揮するときが来たわね」

うん!ぼくパシりがんばる!アホか。庶務に力なんかありません。でも一応仕事だし行ってくるか……。

そういえばここの雑用は俺の仕事なんだった。一色の言うことなど流しておけばよかったかもしれない。
以下略



322:名無しNIPPER[sage sage]
2015/07/30(木) 21:56:56.34 ID:RYx/9kaJo
俺が選ぶとキャベツ太郎とか買ってしまいそうだ。あれ超美味い。でもあんなのみんなでボリボリやってたら部屋がソース臭くなってたまらん。手もベタベタになるしきっと却下だろう。

「あ、じゃああたし……」

「一色、行くぞ」
以下略



323:名無しNIPPER[sage sage]
2015/07/30(木) 21:58:02.41 ID:RYx/9kaJo
要するに、その二人だけを残すのは躊躇われたので一色を指名することにした。

あんま合わなそうだし、雪ノ下と一色。険悪になるとは思わないが、間を持たせるのにお互い苦労しそう。

それに由比ヶ浜とだと、俺は存外に楽しんでしまいそうというのもある。仕事は辛いからこその仕事であって、あまり楽しんでしまうのもよろしくない。
以下略



324:名無しNIPPER[sage sage]
2015/07/30(木) 22:00:27.10 ID:RYx/9kaJo
「論外に決まってるじゃないですか。個包装が基本です。……ちょっと美味しいですけど」

一色は目を逸らしながら恥ずかしそうに最後の言葉を付け足した。いや、別にキャベツ太郎は恥ずかしいものじゃないと思うんだが。

「こんなもんですかねー」
以下略



325:名無しNIPPER[sage sage]
2015/07/30(木) 22:01:40.36 ID:RYx/9kaJo
「……すまん一色。金出しといてくれ」

「はっ?なんでですか?」

一色は眉根を寄せて、実に人を舐めくさった表情を浮かべている。なんだその顔はと言いたいが、助けてもらうのにそんなことは言えない。
以下略



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