過去ログ - 奉仕部の三人は居場所について考える
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507:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/17(月) 06:15:30.69 ID:bDJjjpJNo
クラスの中心だった俺はその和を、今となって思えばそんなものを和と呼んでいいわけがないが、空気を壊すような行動がどうしてもできなかった。

クラス全体をバラバラにすることが怖くなり、何も犠牲にせずその子も彼女も守ろうとした。結局のところ、どちらかを選ぶ勇気が俺には足りなかったというだけのことだ。

そんな意味のないことを続けていた俺に対し、雪乃ちゃんの態度は変わり始めた。そしてある日、ついに選択を迫られることになる。

あの子と私と、クラスのみんな。葉山君にとって大事なのはどっち?

俺の答えは───選べない。どちらも大事だ。そう伝えた。

それから彼女は、俺に、人に頼ることをやめた。そして俺は、何かを選ぶことは許されなくなった。

俺と雪乃ちゃんの関係は目に見えて悪化した。


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