過去ログ - 奉仕部の三人は居場所について考える
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609:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/31(月) 08:14:18.91 ID:HjDYW7MJo
「……そうだね。彼らがあのスタンスを変えないというなら、そうなるだろうね」
「い、いいのかな。向こうは反対するんじゃないの?」
「するだろうな。コンセンサスは取れてたとかって。でもあいつらの失敗に巻き込まれるのは御免だ。今さらあん中から選んで、全員でやったところでしょぼいことにしかならん」
610:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/31(月) 08:14:51.85 ID:HjDYW7MJo
「……ないんだなー、これが」
「……えー。ダメじゃん」
結衣先輩から力のないツッコミが入った。わたしもおもわずそう言いたくなったけど、よく考えたらわたしも別にやりたいことなんかなかった。
611:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/31(月) 08:15:35.67 ID:HjDYW7MJo
「そこら辺は見せ方次第だな。金かけりゃいいものができるわけじゃねぇんだし」
「うーん……。お金をかけないでやると……。手作り感が素敵、素朴で庶民的、いいね!みたいな方向?」
「作り手側がそれを全面に押し出していると、完成度の低さを我慢しろって主張に見えるのは私だけかしら……」
612:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/31(月) 08:16:09.43 ID:HjDYW7MJo
「いいよ、お前から言え」
「ではお先に。小学生と保育園の子に何かやってもらうのはどうだ?」
「……なるほど。それなら多少拙くても誰も気にならないわね。お年寄りに受けもよさそうだし」
613:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/31(月) 08:16:49.48 ID:HjDYW7MJo
結衣先輩が感心したような声をあげた。わたしと結衣先輩の置いてかれてる感がだんだん凄くなってきた気がする。
あと先輩と葉山先輩ってやっぱり気が合うんじゃないですかね……。仲いいのか悪いのかまたわかんなくなってきたんですけど。
「つってもまだ考えなきゃならんことは山ほどあるけどな。多少手抜きしないと準備時間足らねぇし」
614:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/31(月) 08:17:51.21 ID:HjDYW7MJo
「あー、そう……」
むー、なんですかそのやる気ない返事は。先輩さては納得してませんね?これは指導の必要がありますかね……。
そんなことを考えていると、雪ノ下先輩が軽い咳払いをしてから話をまとめ始めた。
615:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/31(月) 08:18:41.71 ID:HjDYW7MJo
こうして方向性が決まると、雪ノ下先輩は速かった。
考えておかないといけない項目をすぐに多数リストアップし、わたしと結衣先輩も含めた全員に迅速な指示を出す。
いきなり言われて慌てていたのはわたしだけで、結衣先輩も雪ノ下先輩の指示を受けてテキパキと予算関係の作業を始めた。
616:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/31(月) 08:19:16.69 ID:HjDYW7MJo
結衣先輩はいつも優しくて明るいけど、悩んだり落ち込んだりもする。雪ノ下先輩は怖いだけじゃなくて、優しかったり可愛いかったりする。葉山先輩も感情的になったり喧嘩したりする。先輩もダメなところばかりじゃなくて、なんか妙に有能だし熱くなったりもする。
全部わたしがこれまで知らなかったことだ。表面だけ見てたらわからなかったことだ。
まだまだ深い付き合いをしているとは言えないけど、少しずつでも踏み込んでいきたい。それで、わたしのこともわかってもらいたい。
617:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/31(月) 08:19:49.03 ID:HjDYW7MJo
ここまで
1000までに終わるか不安になってきた
またそのうち
618:名無しNIPPER[sage]
2015/08/31(月) 08:21:33.20 ID:cUeEW6PBO
乙
熱い八幡だった
619:名無しNIPPER[sage]
2015/08/31(月) 09:16:38.36 ID:vDCR4561o
乙です!
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