過去ログ - 奉仕部の三人は居場所について考える
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634:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/06(日) 16:25:06.68 ID:Sv+8YbD5o
あの約束はまだ生きている。俺はまだそう思っている。だからそんなものを代わりになんてできない。
「俺は、お前がそれでよくても……」
「あたしが最初に誘ったからとか、約束したからとかなら、もういいから」
俺を遮って放たれた由比ヶ浜の言葉は、これまでひ感じたことのない拒絶と諦めが混じったものだった。握り込んだ拳の中で冷たい汗が滲む。
「ちっ、違う、俺はそんなんじゃ……」
「……いいの。そういうのはもう……いいの」
「由比ヶ浜……」
「じゃあ、あたし行くね」
たっと駆け出す由比ヶ浜を引き留めようと腕を前に伸ばしたが、その手は虚空を掴むことしかできなかった。
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