過去ログ - 奉仕部の三人は居場所について考える
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683:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/16(水) 00:45:56.17 ID:+XNzEMtGo
考えてもがき苦しみ、足掻いて悩め。───そうでなくては、本物じゃない。

そうか。足掻いて悩んで、そうして辿り着いたものは、それはきっと俺にとっての───。


以下略



684:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/16(水) 00:54:54.46 ID:+XNzEMtGo
なんでも他人に相談したり頼ったりしたいわけでもない。基本は独りでやれるように、立てるようになるべきだ。

けれど、その上で誰かと並び立つこともできるはずだ。そしてそんなものを欲しがっているのなら、ぼっちを名乗るのはもう卒業しなければならない。

恋人がいなくても、親友と思える友人がいなくても、俺は人と繋がって生きている。
以下略



685:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/16(水) 00:55:57.44 ID:+XNzEMtGo
どにちもみっちりやったはずなのに、さぎょうはおわるけはいがありません。

週が開けての月曜日。俺はまた講習室でパソコンをカタカタとやっていた。

なんかもう、なんなのこれ?俺の仕事多すぎない?雑用だと思って雑に扱ってない?
以下略



686:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/16(水) 00:57:23.11 ID:+XNzEMtGo
賢者の贈り物。オー・ヘンリーの短編の一つで、実際クリスマス劇の基本みたいな感じらしい。

らしいというのは、なにぶん読んだり聞いたりしたのが随分小さい頃の話なので、ふわっとしか内容を覚えていないからだ。

確かやってたことはそんな小難しい内容でもなく、登場人物のすれ違いみたいな…………お?高度な皮肉か?
以下略



687:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/16(水) 00:59:10.95 ID:+XNzEMtGo
葉山は園児を束ねる保育士の人と打ち合わせをしている。若い女性の保育士さんなのだが、相手が妙に楽しげに見えるのは気のせいか。

……葉山だからか、そうなのか。少なくとも俺だとああいう態度にはならないんだろうな。

くそ、うらやま…………けしからん。今俺が質問をしてそれに返してくれるのはExcelやWordに出てくる謎のイルカだけなのに。お前を消す方法……と。
以下略



688:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/16(水) 01:00:16.58 ID:+XNzEMtGo
隅で黙々と天使のコスプレ作りを行っているようだ。一色がこまけぇこたぁいいんだよ!とばかりに天使の出演をとりあえずで決定させたせいです。

「よう」

「…………いい。大丈夫」
以下略



689:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/16(水) 01:01:11.46 ID:+XNzEMtGo
留美にはまだ負けられないな。俺には長年ぼっちを名乗っていた者なりの矜持がある。もう名乗るのはやめるつもりだが。

「……自慢することじゃないと思うけど」

「ああ、その通りだ。自慢できることじゃない。けど別にその経験が無駄だったわけでもない。まぁたまには一緒にやってもいいだろ」
以下略



690:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/16(水) 01:03:00.44 ID:+XNzEMtGo
そのまま無言で脇目も振らず作業に没頭する。よし、いいぞ。調子が出てきた。コミュニティセンター最速の座と雑用エースの座は譲らない。いやそんなもんいらない。

俺が渡された分の材料は留美よりだいぶ少なかったので、先に工作作業を終えて一息つく。

「…………全然、一緒にやってなくない?」
以下略



691:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/16(水) 01:03:57.94 ID:+XNzEMtGo
「……そんなん俺も苦手だからできねぇよ。けど並んで同じ方向に向かって進んでんだから、十分一緒にやってるだろ。前も俺そうだったろ?」

この前も無言で黙々と雪の結晶を作ったが、もしかして一緒にやっているとは思ってなかったのか。

「……そっか。そういう一緒もあるんだ……」
以下略



692:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/16(水) 01:05:07.37 ID:+XNzEMtGo
「んー、決定までの権限はねぇけど。主役決まんねぇみたいだから提案してみようかと思ってな、お前可愛いし。どうだ?嫌か?」

「え、かわ、え?あ…………」

留美はかぁっとわかりやすすぎるほどに顔を赤らめると、もごもごと口ごもって黙り込んでしまった。
以下略



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