過去ログ - 奉仕部の三人は居場所について考える
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725:名無しNIPPER[sage saga]
2015/09/25(金) 00:01:30.44 ID:vhSqVbECo
留美を含めた小学生に取り囲まれた葉山は苦笑いを浮かべ、俺と由比ヶ浜はそれを遠巻きに眺めては顔を見合わせて照れ臭そうに笑い合った。
会場には笑顔が溢れていた。留美の笑顔を見ても、もう心は痛まなかった。今の俺はそれを見て青春とは欺瞞だなんてことは思えなかった。
誰かと共に何かを成したと、謙遜なく言えることなんてこれまでにはなかった経験だ。そんなことで達成感や満足感を得ることができるなんて考えたこともなかった。
きっと俺は知らないものを、手が届かないものを認めたくなくて、屁理屈で塗り固めていただけなのだろう。まごうことなきただのガキである。手の届かない葡萄はきっと酸っぱいはず、だから届かなくて平気だと拗ねている狐だ。
でも俺は、もう。
「……終わっちゃったね」
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