過去ログ - 奉仕部の三人は居場所について考える
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80:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/02(木) 23:17:15.76 ID:JoAhaLH1o
葉山先輩は先輩の視線を受けて、力のない笑顔を返す。
え、何見つめ合っちゃってるんですか?もしかして二人は爛れた関係……なわけないですね。
でも、やっぱり不思議な関係だ。二人とも仲が悪いとか言いながらも、目だけで会話をしているように見える。
81:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/02(木) 23:18:49.77 ID:JoAhaLH1o
結衣先輩は先輩に目をやり恥ずかしそうに笑顔を浮かべると、先輩も満足そうに一度だけ頷いた。そしてその光景を雪ノ下先輩が静かに見つめる。んー…………?
「うんうん。由比ヶ浜さんもよろしくね。じゃあ書記さん」
わたしの番だ。まぁみんな言ってる通り、知り合いばっかりだし適当でもいいですかねー。
82:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/02(木) 23:19:36.71 ID:JoAhaLH1o
この学校の選挙規定抜け道多すぎじゃないですかね……。
でもまぁ、もともと誰もやろうとしなかったポジションに収まっただけだし、深く気にする人がいないのも確かだった。信任投票についても問題はなく、城廻先輩も歓迎してくれた。
問題はそこの平社員の人が不満そうなことぐらい、ですかね。
83:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/02(木) 23:20:20.12 ID:JoAhaLH1o
「まぁまぁ一色さん。じゃあ最後比企谷君も。一応」
挨拶の最後は平社員先輩だった。
「一応ってなんですか……。つーかみんな知り合いなんで、もういいんじゃないすかね」
84:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/02(木) 23:21:02.48 ID:JoAhaLH1o
「人の名前を勝手に融合させるな、意味わかんねぇよ……。それだと俺が一番過酷な気がしてならないんだが。人権はどこ行った」
「あら、あったわよ。昨日までは」
「まさかの過去形ですか……。ていうかただの雑用ってことだろそれ。そんなんに過度の期待されても困る」
85:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/02(木) 23:21:47.53 ID:JoAhaLH1o
結衣先輩と葉山先輩は二人のやり取りを気にせず話す。わたしも乗っておこう。
「先輩、よろしくお願いしますねー。なんなら書記の仕事やってもいいですよ」
「いやそれは駄目だろ」
86:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/02(木) 23:22:34.15 ID:JoAhaLH1o
城廻先輩は雪ノ下先輩に目だけで締めの挨拶を振り、雪ノ下先輩はそれに頷きをもって返した。
「そうですね。じゃあ今日はここで解散です、お疲れさまでした。あ、由比ヶ浜さんと比企谷君は残っておいて、話があるから」
「うん」
87:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/02(木) 23:23:50.01 ID:JoAhaLH1o
「はーい。葉山先輩、わたしももうちょっとしたら行きますねー」
「……わかった。いろは、ちゃんと来てくれよ」
うっ。釘を刺されてしまった……。でもこれは葉山先輩はわたしを求めているということ……!
88:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/02(木) 23:24:37.86 ID:JoAhaLH1o
「生徒会長あんなに嫌がってたじゃねぇか」
「そりゃ最高責任者なんてイヤに決まってます。でも書記なら大した責任も仕事もないですし、それで一年生なのに生徒会の一員って評価されるんですから、割とおいしいポジションじゃないですかー」
「うわぁー超打算的ー。お前いい性格してんな、ほんと……」
89:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/02(木) 23:25:35.59 ID:JoAhaLH1o
三人はもともと葉山先輩と繋がりがあるから。ただ、このときは入るにしても先輩と同じ庶務かなと思っていた。
それともう一つ。わたしが先輩に、先輩たちに興味を持ったからというのも大きな理由。
これは先輩への好意とかそういうものじゃなくて、純粋な興味。
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