過去ログ - 奉仕部の三人は居場所について考える
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83:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/02(木) 23:20:20.12 ID:JoAhaLH1o
「まぁまぁ一色さん。じゃあ最後比企谷君も。一応」

挨拶の最後は平社員先輩だった。

「一応ってなんですか……。つーかみんな知り合いなんで、もういいんじゃないすかね」
以下略



84:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/02(木) 23:21:02.48 ID:JoAhaLH1o
「人の名前を勝手に融合させるな、意味わかんねぇよ……。それだと俺が一番過酷な気がしてならないんだが。人権はどこ行った」

「あら、あったわよ。昨日までは」

「まさかの過去形ですか……。ていうかただの雑用ってことだろそれ。そんなんに過度の期待されても困る」
以下略



85:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/02(木) 23:21:47.53 ID:JoAhaLH1o
結衣先輩と葉山先輩は二人のやり取りを気にせず話す。わたしも乗っておこう。

「先輩、よろしくお願いしますねー。なんなら書記の仕事やってもいいですよ」

「いやそれは駄目だろ」
以下略



86:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/02(木) 23:22:34.15 ID:JoAhaLH1o
城廻先輩は雪ノ下先輩に目だけで締めの挨拶を振り、雪ノ下先輩はそれに頷きをもって返した。

「そうですね。じゃあ今日はここで解散です、お疲れさまでした。あ、由比ヶ浜さんと比企谷君は残っておいて、話があるから」

「うん」
以下略



87:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/02(木) 23:23:50.01 ID:JoAhaLH1o
「はーい。葉山先輩、わたしももうちょっとしたら行きますねー」

「……わかった。いろは、ちゃんと来てくれよ」

うっ。釘を刺されてしまった……。でもこれは葉山先輩はわたしを求めているということ……!
以下略



88:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/02(木) 23:24:37.86 ID:JoAhaLH1o
「生徒会長あんなに嫌がってたじゃねぇか」

「そりゃ最高責任者なんてイヤに決まってます。でも書記なら大した責任も仕事もないですし、それで一年生なのに生徒会の一員って評価されるんですから、割とおいしいポジションじゃないですかー」

「うわぁー超打算的ー。お前いい性格してんな、ほんと……」
以下略



89:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/02(木) 23:25:35.59 ID:JoAhaLH1o
三人はもともと葉山先輩と繋がりがあるから。ただ、このときは入るにしても先輩と同じ庶務かなと思っていた。

それともう一つ。わたしが先輩に、先輩たちに興味を持ったからというのも大きな理由。

これは先輩への好意とかそういうものじゃなくて、純粋な興味。
以下略



90:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/02(木) 23:26:18.44 ID:JoAhaLH1o
だから、近くにいて見られるのなら、それを見てみたい。先輩たちの関係性を知りたい。そういう興味。

「ほーん……なるほどな。あ、お前さ、葉山から立候補の理由ってなんか聞いたか?」

「あー、聞いてはみたんですが……はぐらかされました。なんかちょっと頼まれてとか言ってましたけど、誰からかは教えてくれませんでしたね」
以下略



91:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/02(木) 23:26:58.69 ID:JoAhaLH1o
「…………そういうことか。なんとなくわかった」

先輩はわたしの話を聞いて少し考えると、納得したように呟いた。でも、嫌なことを思い出したような苦い顔に見えた。

「え、先輩わかったんですか?教えてくださいよー。やっぱり頼んだのって雪ノ下先輩なんですか?」
以下略



92:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/02(木) 23:27:53.32 ID:JoAhaLH1o
「んっ、んんっ。ちょっとそこの二人。もういいかしら」

わざとらしい咳払いが聞こえたと思ったら、それは雪ノ下先輩のものだった。

先輩とのヒソヒソ話に夢中でお互い気付いていなかったが、どうやら結衣先輩と雪ノ下先輩にじっと見られていたらしい。
以下略



93:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/02(木) 23:28:38.03 ID:JoAhaLH1o
暗に……というか割と露骨に邪魔だから帰れと言われている気がするけど、わたしも一応生徒会の一員なんだしもうちょっとだけ……。粘れるところまで粘ってみよう。三人の会話を聞くだけ。

「えー、いいじゃないですかー、聞くぐらい。奉仕部の話ですよね?」

「そうだけれども……。比企谷君、話したの?」
以下略



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