過去ログ - 奉仕部の三人は居場所について考える
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888:名無しNIPPER[sage saga]
2015/10/17(土) 16:46:18.96 ID:kAKMmD4ho
雪ノ下の声に反応して窓の外へ目を向けると、ちらほらと白い結晶が花弁のように舞っていた。
「珍しいわね、千葉に雪が降るなんて」
「そういえば天気予報で降るかもって言ってたね」
「どうりで家出るとき寒いと思ったよ……。ここにいるとわかんなくなるけど」
この部屋は暖房がよく効いているのもあるが、しっかりしたマンションなだけあって気密性が異様に高いのか、換気を行っているはずなのに空気がこもっていて重いように感じる。
ぶっちゃけて言うとボーッとしてしまいそうなほど暑い。
「綺麗ね……」
窓の外を眺める彼女の横顔は美しく、儚い。触れたら解けてしまう雪のように。
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