過去ログ - 奉仕部の三人は居場所について考える
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92:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/02(木) 23:27:53.32 ID:JoAhaLH1o
「んっ、んんっ。ちょっとそこの二人。もういいかしら」

わざとらしい咳払いが聞こえたと思ったら、それは雪ノ下先輩のものだった。

先輩とのヒソヒソ話に夢中でお互い気付いていなかったが、どうやら結衣先輩と雪ノ下先輩にじっと見られていたらしい。
以下略



93:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/02(木) 23:28:38.03 ID:JoAhaLH1o
暗に……というか割と露骨に邪魔だから帰れと言われている気がするけど、わたしも一応生徒会の一員なんだしもうちょっとだけ……。粘れるところまで粘ってみよう。三人の会話を聞くだけ。

「えー、いいじゃないですかー、聞くぐらい。奉仕部の話ですよね?」

「そうだけれども……。比企谷君、話したの?」
以下略



94:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/02(木) 23:29:20.52 ID:JoAhaLH1o
「ま、そうだろうな。どうせ依頼がきてなんとかしないといけないなら、権限が大きいほうが都合いいし」

「依頼、増えるのかな?」

「それはどうでしょうね。これまでと同じでこういうことをやっていますと喧伝して回るわけではないのだし、あまり変わらないんじゃないかしら」
以下略



95:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/02(木) 23:30:06.21 ID:JoAhaLH1o
「……そうね。比企谷君ももう、ああいうのはやらないようにしてくれるみたいだしね」

「……それ以外なかったらまたやるぞ俺は、たぶん」

「しないわよ。わかってるわ、もう」
以下略



96:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/02(木) 23:30:49.89 ID:JoAhaLH1o
「そ、そうそう。いろはちゃんも一緒に頑張ろうよ」

二人は慌ててわたしのフォローをしてくれた。あ、あんまり嬉しくない……。

「うわ……わたし超気使われてますね……。逆に傷付きます……」
以下略



97:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/02(木) 23:31:54.83 ID:JoAhaLH1o
どこがですか、どこが!という怒りを込めて憤慨してみたものの、先輩にはどうも届いていないようだ。

「可愛い、という部分の否定はしないのね……。まあいいわ。というわけだから、由比ヶ浜さん、比企谷君。これからも、よろしく……。あと一色さんも」

「うわ、やっぱり超ついで!」
以下略



98:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/02(木) 23:33:10.66 ID:JoAhaLH1o
まぁ、まだ会って時間も経ってないしそんなもんですかねー。

…………違う、かな。わたしはこれまであまり自分から他人に踏み込もうとしてこなかった。だから、表層だけではない付き合いというものをよく知らない。

だから、踏み込み方がわからない。わかるのは、表面だけの付き合いをするときの距離感だけだ。
以下略



99:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/02(木) 23:34:37.85 ID:JoAhaLH1o
これが一年という時間の差なのだろうか。あと一年経てば、わたしもその壁の向こう側に居られるのだろうか。

わたしは総武高校の一年生。わたしはサッカー部のマネージャー。わたしは生徒会の書記。わたしの教室、サッカー部のグラウンド、生徒会室。

どこもわたしの居場所に違いない。けれど、わたしの立ち位置は不安定なままで、今もぼやけたままだ。
以下略



100:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/02(木) 23:36:53.35 ID:JoAhaLH1o
ここまで

仕事が忙しいのとファイアーエムブレムが面白くてペース落ち気味
アクアがゆきのんにしか見えない

以下略



101:名無しNIPPER[sage]
2015/07/02(木) 23:37:43.24 ID:PYflAyX0o
お疲れ様


102:名無しNIPPER[sage]
2015/07/03(金) 00:15:53.46 ID:HcEVvY0u0
乙乙
葉山も絡むとは予想外だったわ。これからどう展開していくか楽しみですな


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