過去ログ - 【艦これ】神通「姉さん、朝ですよ!」川内「嫌だあああ起きたくない!」
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194: ◆tbwnV7sn12[saga]
2015/08/08(土) 23:04:27.08 ID:aDKMddzW0

「やったぁ!」

 吹雪達の探照灯の明かりに負けない程の爆炎がタ級flagshipを包み込んだ。
 それを見た皐月は確かな手ごたえを感じながら声を上げる。しかし。

「まだよ! 皐月回避!」

「え? わ、わぁ!」

 照らし出される黒煙の中から爆音と共に飛来する徹甲弾を、皐月は寸での所で回避する。
 それを予測していたかのように煙の中から中破状態となったタ級flagshipが飛び出してくる。
 川内は魚雷発射管から一本逆手に魚雷を抜き取ると、回避行動を取りつつ水面に投擲する。
 それは川内の意志が反映しているかのように水に潜ると、そのまま一直線にタ級flagshipに向かって進んでいった。
 が、魚雷はタ級flagshipに当たることはなかった。
 なぜならタ級flagshipは護衛として吹雪達とタ級flagshipの間に位置取っていた重巡リ級flagship元まで下がると、リ級flagshipの首を掴んでそのまま自分の足元に叩きつけたのだ。
 川内の魚雷はそのままリ級flagshipに当たる形となり、満足に防御姿勢を取る事の出来なかったリ級flagshipはそのまま波に飲み込まれるように水面に消えていった。

「ッチ! お前の仲間だろうに……下種が」

「嘘……そんなことまでして……あ、あぁ……。あああああ!!!!」

「馬鹿ッ! 皐月駄目だ!」

「川内さん! でも! あいつ自分の仲間なのに!」

「アンタの仲間も今戦ってんのよ!」

「ッ! でも、だけど!」

 その光景を見た皐月は表情に嫌悪感と怒りを露わにする。
 それと同時にオープン回線で常時聞こえてくる特型四隻の声も耳に混ざる。

「クソ! これじゃ駄目だ……どうする……」

 皐月は怒りで敵に突撃したい衝動と、自分の仲間に対する想いのせいで動きに迷いが出始めていた。
 なおも吹雪達はタ級flagshipの取り巻きと乱戦を繰り広げており、こちらに援護をする余裕など無い。
 川内自身がタ級flagshipを請け負うと宣言している手前、ここで引く訳にもいかない。
 この状況を打破するきっかけさえあれば。川内はその糸口を探りながらタ級flagshipの注意を引く為に機銃を放つ。

「僕は……僕はあいつが許せない! 絶対に許さない!」

「皐月、落ち着いて! これじゃ相手の思う壺よ!」

「分かってる! 分かってるんだ! 頭では分かってるのに……畜生!」



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