283: ◆jSMhOnCsDM[saga]
2015/08/19(水) 23:13:30.58 ID:hgPDEe+R0
まだ神通さんが着任していない頃の話。最初は本当に小さなことだった。
司令官のお仕事は執務が多くて、一人じゃとても手が足りないから不知火を秘書に指名してこなしている。それでも手が足りない日がけっこう多いけど……。
そんな日は私、暁の出番。さすがに三人でやるとだいぶ早く終わるし、早く終われば司令官もみんな休めるし、いいことだらけってわけ。
でも一つ、気に食わないというか悔しいというか、そんなことも早く終わると起きてしまう。
夕立「あ、暁ちゃん!お疲れっぽい!」
暁「うん、夕立はまた部屋にいたの?」
夕立「そうだよー」
暁「まあよく飽きないわね」
夕立「うんっ!だって楽しいっぽい」
暁「そんな面白いもの置いてないと思ってるけど……」
夕立は正直、書類仕事が得意じゃない。手伝うといえば司令官に甘えっぱなしだし、真面目にやっても効率はあんまり良くないってこと。だからよっぽど書類が多くて、猫の手でも借りたいくらいの時以外は、手伝いを免除されている。
それはべつに羨ましくなんかない。逆に手伝いを頼まれる日のほうが嬉しかった。
理由?言わないもん、恥ずかしいし……。
暁「夕立はどこに行くの?」
夕立「いつもの!」
暁「……司令官に遊んでもらいに?」
夕立「ぽい!」
なにが気に食わないかって、夕立が遊んでもらうためだけに司令官の部屋に行くところ。見てるんじゃないかって思うほどドンピシャのタイミングで、仕事が終わるとすぐに向かっていく。
何回か現場を見たことがあるけど、お疲れモードの司令官に犬みたいに飛びついていくの。さすがに舐めたりはしないけどね。
夕立が来ると司令官はそちらへ向き直って、軽く苦笑いをしながらも受け止めるのが日常で、きっと疲れてるのにそれでも拒んだりなんかしない。夕立はそれを知ってるのかしら?たぶん知らないんだろうけど
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