685: ◆hsyiOEw8Kw[saga]
2016/04/28(木) 23:27:15.99 ID:O1rXuCk8O
同時に、そこは艦娘の居て良い場所では無いと。
わかった。
いつから、辛いなんて感情を持ったのだろう。
686: ◆hsyiOEw8Kw[saga]
2016/04/28(木) 23:27:49.04 ID:O1rXuCk8O
なのに。
赤城は。
知ってはいけない事を知り、手に入らない筈の物に手が届きそうになっていた。
授けられたのだ。
687: ◆hsyiOEw8Kw[saga]
2016/04/28(木) 23:28:22.03 ID:O1rXuCk8O
光を知った蟲の如く。
赤城は光の方へ這うしかない。
例え、死ぬ事になっても。
例え、その光に殺されても。
死ぬまで、蠢く。
688: ◆hsyiOEw8Kw[saga]
2016/04/28(木) 23:28:54.48 ID:O1rXuCk8O
◇
嵐の止む気配は無い。
だからこそ。
689: ◆hsyiOEw8Kw[saga]
2016/04/28(木) 23:30:53.88 ID:O1rXuCk8O
土砂降りと剛風の中、手を前に突き出したまま赤城は島の外周を走る。
例え砂浜に足を取られそうになっても、腕は水平に保つ。
土砂降りと剛風の中、赤城は下半身だけ海に浸かった。
690: ◆hsyiOEw8Kw[saga]
2016/04/28(木) 23:31:21.36 ID:O1rXuCk8O
◇
その行為は何日も何日も連続し。
691: ◆hsyiOEw8Kw[saga]
2016/04/28(木) 23:32:06.05 ID:O1rXuCk8O
◇
取り憑かれたようになった赤城を見ても、提督は何も言わなかった。
提督は、何も言わなかった。
692: ◆hsyiOEw8Kw[saga]
2016/04/28(木) 23:32:34.87 ID:O1rXuCk8O
しかし、下衆はその答えを受けて思案し始めた。
『ははーん……提督の性癖だな?何をさせられてるんだ?』
赤城『お答えしかねます』
693: ◆hsyiOEw8Kw[saga]
2016/04/28(木) 23:34:29.72 ID:O1rXuCk8O
『待て』
呼び止められる。
赤城『……何でしょうか』
694: ◆hsyiOEw8Kw[saga]
2016/04/28(木) 23:35:27.24 ID:O1rXuCk8O
『?!……』
予期しなかった艦娘の反抗に、たじろぐ同期。
その驚きの表情は、次第に怒りへとその姿を変えて。
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