690: ◆hsyiOEw8Kw[saga]
2016/04/28(木) 23:31:21.36 ID:O1rXuCk8O
◇
その行為は何日も何日も連続し。
691: ◆hsyiOEw8Kw[saga]
2016/04/28(木) 23:32:06.05 ID:O1rXuCk8O
◇
取り憑かれたようになった赤城を見ても、提督は何も言わなかった。
提督は、何も言わなかった。
692: ◆hsyiOEw8Kw[saga]
2016/04/28(木) 23:32:34.87 ID:O1rXuCk8O
しかし、下衆はその答えを受けて思案し始めた。
『ははーん……提督の性癖だな?何をさせられてるんだ?』
赤城『お答えしかねます』
693: ◆hsyiOEw8Kw[saga]
2016/04/28(木) 23:34:29.72 ID:O1rXuCk8O
『待て』
呼び止められる。
赤城『……何でしょうか』
694: ◆hsyiOEw8Kw[saga]
2016/04/28(木) 23:35:27.24 ID:O1rXuCk8O
『?!……』
予期しなかった艦娘の反抗に、たじろぐ同期。
その驚きの表情は、次第に怒りへとその姿を変えて。
695: ◆hsyiOEw8Kw[saga]
2016/04/28(木) 23:35:53.20 ID:O1rXuCk8O
赤城『……っ!』
殴られた頬が熱い。
だけど腕は水平のまま。
696: ◆hsyiOEw8Kw[saga]
2016/04/28(木) 23:36:26.79 ID:O1rXuCk8O
『何を見てるんだっ……』
同期が掌の水平器に気付き、それを奪い取って投げ捨てた。
あっ、と声は出たが。
697: ◆hsyiOEw8Kw[saga]
2016/04/28(木) 23:37:03.89 ID:O1rXuCk8O
赤城『ぁぐっ……』
鼻が砕け、血が止まらなくなる。
右目にもろに拳を当てられ、白目が真っ赤になる。
指先を殴られ、変な方向に指が曲がる。
698: ◆hsyiOEw8Kw[saga]
2016/04/28(木) 23:37:33.14 ID:O1rXuCk8O
窓からの鮮烈な光によって、不気味な影が赤城自身に浮かび上がり。
『うお……うおおおおお!!』
得体の知れない闇を赤城の瞳の中に見た気がして、同期の恐怖はピークに達した。
699: ◆hsyiOEw8Kw[saga]
2016/04/28(木) 23:38:08.10 ID:O1rXuCk8O
◇
その瞬間、赤城はありえない程に集中していた。
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