過去ログ - 【艦これ】那智「皆に慕われる提督」
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29: ◆aKZmxL4TCc[saga]
2015/07/03(金) 21:28:20.08 ID:WM+Xu6p70
深海の鎮守府は一日の終わりに、各地に展開している深海棲艦達から報告を受けて、それを統計する。その報告を統計するのは、数体の深海棲艦だ。
軽巡ツ級「―報告は以上です」
深海提督「そうか、ご苦労だった」
この日の統計係である軽巡ツ級が、執務室で深海提督に報告をしていた。
深海鎮守府の執務室の内装は、本棚に執務机、そしてソファーと、置かれているものは地上の鎮守府と大して変わらなかったが、本棚や執務机などは、
材質が少し地上の物とは違っていた。
軽巡ツ級「それと、先月の各地の鎮守府の戦力の状況です。どうぞ」
ツ級が手に持っていた報告書とは別の書類を深海提督に渡す(この深海鎮守府の中及び周辺は海水が入ってこない。だから紙なども濡れないのだ)。
深海提督はツ級から渡された書類を見る。その書類には、各地の鎮守府の戦力の状況がグラフで表されており、その鎮守府の提督の顔写真も(隠し撮りだが)
添付してあった。深海提督はその書類を一通り見た後で、その中から数枚を選んで抜き取り、ツ級に渡す。
深海提督「今回は、この鎮守府を潰す」
軽巡ツ級「了解しました」
この深海提督は、月末に地上各地の鎮守府の戦力の状況を統計して、その中でも脅威となる鎮守府を深海棲艦達に襲撃させ機能を停止させていた。ツ級は、
深海提督から渡された潰す予定の鎮守府の内容を確認して、ボソリと呟く。
軽巡ツ級「また…実力ナンバー2以下の鎮守府ですね」
深海提督「………」
そのツ級の何げない言葉に、提督はピクッと肩を震わせたがツ級は気づかない。
軽巡ツ級「どうして、ナンバー1の鎮守府を潰さずにナンバー2以下の鎮守府しか潰さないんですか?」
深海提督「…………まだ、その鎮守府を潰せるほどの戦力がウチには揃っていないからな」
軽巡ツ級「そうでしょうか…。私達が総力戦を仕掛ければ、その鎮守府も潰せるかと思いますが…」
深海提督「それでも、だ」
深海提督のわずかに強気な物言いに、軽巡ツ級は少したじろぐ。
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