過去ログ - 仕事を辞めた俺は超自然現象対策室に再就職した　最終章・後編 -SS速報VIP

過去ログ - 仕事を辞めた俺は超自然現象対策室に再就職した　最終章・後編

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72:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/01(水) 04:29:07.39 ID:Qlp0FJaV0

　しかし……

　タバコの火をもみ消して、吸殻を携帯灰皿の中へ収納する。

73:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/01(水) 04:32:01.60 ID:Qlp0FJaV0

「りゅーいち！！」

　すると、洋館を見上げる俺の胸元へ飛び込んでくるやつが一人。

74:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/01(水) 04:35:26.57 ID:Qlp0FJaV0

　超自然現象対策室、その支部である咲夜家の使用人、神山龍一の朝は早い。
　季節は巡って春になった。
　俺は大切な日常を、大切な人たちと共に生きる。

75:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/01(水) 04:38:20.27 ID:Qlp0FJaV0

　さらに、さらに――

「りゅーいちさまー！　愛しのヤエが来ましたよー」

76:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/01(水) 04:41:02.43 ID:Qlp0FJaV0

　ヤエがそう言うと、洋館の玄関扉が勢い良く開かれる。

「来たよ！」

77:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/01(水) 04:43:02.75 ID:Qlp0FJaV0

「龍一、一つ聞いていい？」
「どうした、桜子」

78:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/01(水) 04:46:47.26 ID:Qlp0FJaV0

「あの……　龍一さん」

　春の夜、二階のバルコニー……　花見とは謳っているものの、ライトアップしているわけでもないので桜の姿を明瞭に捉えることはできない。

79:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/01(水) 04:49:05.49 ID:Qlp0FJaV0

　ようやくのところでそう言い切った雪子は、後ろで組んでいた手をこちらへ差し出す。

「これは？」

80:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/01(水) 04:57:23.60 ID:Z58xYijg0

「あの、雪子？」

　そしてグラスの酒を煽りながら早速読み始めると、隣に雪子が腰掛けてきて俺の顔をジーッと横から覗き込んでくる。

81:名無しNIPPER[sage saga]
2015/07/01(水) 05:00:56.62 ID:Z58xYijg0

「よくここまで書けたなぁ」
「はい、今までの実体験も基にしていますから」
「実体験？」

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