過去ログ - 電ですが、鎮守府の空気が最悪なのです
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778: ◆hJ5a7d.jWc[saga]
2015/09/13(日) 21:44:38.88 ID:Lv9/9Z470
赤城「『軽空母の分際で一航戦の赤城さんを侮辱してしまい、大変申し訳ありませんでした』。はい、復唱してください」

隼鷹「く、クソったれ……ぐあああっ!」

赤城「復唱しろって言っているんです。もう折っちゃいますよ、この腕。言っておきますけど、右腕の次は左腕を折りますからね」
以下略



779: ◆hJ5a7d.jWc[saga]
2015/09/13(日) 21:45:29.48 ID:Lv9/9Z470
隼鷹「……軽空母の分際で、一航戦の赤城さんを侮辱してしまい……大変、申し訳ありませんでした」

赤城「はい、よく言えました。よしよし」

幼児にするように隼鷹さんの頭を撫でて、赤城さんはその手を解放します。膝を着いた隼鷹さんのその手首には、生々しい痣が刻まれています。
以下略



780: ◆hJ5a7d.jWc[saga]
2015/09/13(日) 21:45:58.74 ID:Lv9/9Z470
隼鷹「……ああ、平気だよ。格好悪いところを見せたね、できれば忘れてくんない?」

意外なほどすんなり立ち上がった隼鷹さんは、一見平気そうな表情をしています。

だけど、無理をしているのは一目瞭然でした。笑顔は引きつり、拳は固く握りしめられたままです。
以下略



781: ◆hJ5a7d.jWc[saga]
2015/09/13(日) 21:46:24.54 ID:Lv9/9Z470
隼鷹さんが歩き出しても、私はその場を立ち去れずにいました。あのやりとりの後で、隼鷹さんが平気なわけがありません。

体を引きずるように歩く隼鷹さんの背中を見送っていると、その脚がぴたりと止まりました。

ゴツン。握りしめたままの拳を、隼鷹さんは力任せに壁へと叩きつけました。
以下略



782: ◆hJ5a7d.jWc[saga]
2015/09/13(日) 21:46:50.07 ID:Lv9/9Z470
小休止


783: ◆hJ5a7d.jWc[saga]
2015/09/13(日) 21:54:12.66 ID:Lv9/9Z470
提督「よーし、じゃあ今日もハッピーラッキー艦隊は演習と出撃に……どうしたお前ら、元気ないな」

電ですが、ドックの空気が最悪なのです。

翌朝の目覚めは最悪でした。というかほとんど寝ていません。昨夜はそれ程いろいろなことがありました。
以下略



784: ◆hJ5a7d.jWc[saga]
2015/09/13(日) 21:54:47.35 ID:Lv9/9Z470
提督「みんな調子よくなさそうだが、それが任務に響かないようにな。それではぼちぼち出発してくれ」

扶桑「……はい」

霧島「提督、ちょっといいですか?」
以下略



785: ◆hJ5a7d.jWc[saga]
2015/09/13(日) 21:55:34.92 ID:Lv9/9Z470
霧島「私、一刻も早く皆さんのお役に立ちたいんです。それにはLVを上げることが最優先だと思っています」

霧島「旗艦にしていただければ経験値が割増でもらえて、それだけLVも早く上がります。どうかお願いできませんか?」

扶桑「い、嫌よ! あなたなんかに旗艦の座を渡すなんて、それだけは絶対に……!」
以下略



786: ◆hJ5a7d.jWc[saga]
2015/09/13(日) 21:56:11.29 ID:Lv9/9Z470
生前の扶桑さんは戦艦であるにも関わらず、旗艦になったことが1度もありません。

ですので、念願叶ってようやく得た旗艦の座に強い執着を持っています。

そんな彼女から旗艦の座を奪う、それがどれだけ残酷なことか、提督さんにはわからないのでしょうか。
以下略



787: ◆hJ5a7d.jWc[saga]
2015/09/13(日) 21:57:01.11 ID:Lv9/9Z470
提督「さあさあ、そろそろ行ってくれ。演習相手の艦隊を待たせるんじゃない」

霧島「了解です。それでは皆さん、行きましょう」

山城「ちょ、なんで霧島さんが仕切っているんですか! この艦隊の旗艦は……」
以下略



788: ◆hJ5a7d.jWc[saga]
2015/09/13(日) 21:57:30.23 ID:Lv9/9Z470
昨日の隼鷹さんとの件を思えば、赤城さんの機嫌が良いなんて不自然極まりないことです。絶対に良くないことがあるに違いありません。

赤城「そうですね、今朝は調子がいいです。昨晩は睡眠中に起こされたりもしましたが、その後はちゃんと寝れましたし、朝ご飯も美味しかったです」

電「そうですか。良かったですね、朝ごは……えっ、朝ご飯!?」
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