過去ログ - 電ですが、鎮守府の空気が最悪なのです
↓
1-
覧
板
20
818
:
◆hJ5a7d.jWc
[saga]
2015/09/13(日) 22:21:20.88 ID:Lv9/9Z470
電「あ、解体って言っても、提督がする解体ではないですよ。組織の繋がりをバラバラにして機能させなくするほうの解体です」
霞「そ、それはわかってるわよ! 教団を解体って……どうやってよ? 準備だっているだろうし……」
電「いいえ、準備はもうできています。今日限りでアカギドーラ教団には解散していただきます」
以下略
819
:
◆hJ5a7d.jWc
[saga]
2015/09/13(日) 22:22:06.18 ID:Lv9/9Z470
電「勘違いしないでほしいのです。私は何も、駆逐艦たちが崇めるような邪神が実在する、と言っているわけではありません」
電「しかし、その大元は確かに存在します。それは主力艦隊の正規空母、一航戦の赤城です」
電「彼女は異常なほどの強さと食欲を持っています。資源の貧困に喘ぐ鎮守府において、彼女は飢えを満たすために駆逐艦に手を掛けているのです」
以下略
820
:
◆hJ5a7d.jWc
[saga]
2015/09/13(日) 22:23:11.51 ID:Lv9/9Z470
電「赤城さんは食べるところを人に見られるようなヘマはそうそう犯しません。ですが、その影を見た子くらいはいるでしょう」
電「その人影や断片的な情報が伝言ゲームを経て、アカギドーラという恐怖の象徴として呼ばれることになったんだと思います」
電「意味もわからず食べられるという恐怖に駆られた駆逐艦たちは、それに理由付けをするために宗教化した。これがアカギドーラ教団の正体です」
以下略
821
:
◆hJ5a7d.jWc
[saga]
2015/09/13(日) 22:23:38.41 ID:Lv9/9Z470
電「子日さん、いいですか? 今から外に出て、駆逐艦の子たちに言ってほしいことがあります」
子日「う、うん。何を言えばいいの?」
電「天啓が下った、これからは電に従うべし、と。そう伝えて下さい」
以下略
822
:
◆hJ5a7d.jWc
[saga]
2015/09/13(日) 22:24:08.74 ID:Lv9/9Z470
子日さんはしきりにこちらを振り返りながら、恐る恐る部屋を出て行きました。
早くも外からざわめきが聞こえます。そのざわめきに負けないよう、子日さんが声を張り上げてるのを霞ちゃんと一緒に聞きました。
霞「電、本当に大丈夫なんでしょうね? 失敗したら取り返しがつかなくなるわよ?」
以下略
823
:
◆hJ5a7d.jWc
[saga]
2015/09/13(日) 22:24:53.79 ID:Lv9/9Z470
霞「で、何する気なの? そろそろ私にも教えなさいよ」
電「……本当にお話をするだけです」
霞「話って……あいつらがそれを聞いて改心するっていうの?」
以下略
824
:
◆hJ5a7d.jWc
[saga]
2015/09/13(日) 22:25:31.74 ID:Lv9/9Z470
駆逐艦たちの戸惑いが一層大きくなる気配を感じます。互いに目を合わせ、かすかなざわめきが広がりつつあります。
電「あなた方は長い間、アカギドーラの支配を受け続けてきました。恐怖に服従し、虐げられ、望まぬ行為を繰り返してきました」
電「もはやその必要はありません。私はこれよりアカギドーラの先触れではなく、アカギドーラを討つ者となります」
以下略
825
:
◆hJ5a7d.jWc
[saga]
2015/09/13(日) 22:26:31.77 ID:Lv9/9Z470
電「何ですか、不知火さん?」
不知火「アカギドーラ様を討とうなど、正気の沙汰ではありませぬ! 電様もその恐ろしさをわかっておられるはずではないのですか!」
不知火「我々にできることはアカギドーラ様に祈りを捧げ、許しを乞うことだけです! それだけが我々の命を……」
以下略
826
:
◆hJ5a7d.jWc
[saga]
2015/09/13(日) 22:27:20.86 ID:Lv9/9Z470
電「あなた方は大日本帝国海軍の魂を宿す誇り高き艦娘のはず! にも拘らず、あなた方は立ち向かうべき恐怖に踊らされている!」
電「しまいには子日さんというたった1人の少女に縋りついて助けを求めるなんて! それを恥ずかしいとは思わないのですか!」
電「いつまで逃げ回っているつもりです!思い出してください、自分のあり方を! あなた方は1人1人が誇り高い戦士のはず!」
以下略
827
:
◆hJ5a7d.jWc
[saga]
2015/09/13(日) 22:28:12.11 ID:Lv9/9Z470
電「私たち自らの手で奪われたものを取り返しましょう! 名誉を! 誇りを! そして自由を!」
電「この悪夢を終わりにしましょう! そして、私とともに新しい夢を見ましょう! 私の夢は誰にも縛られることなく、平和な海を自由に駆けることです!」
電「その夢には皆さんの力が必要なのです! どうか力を貸してください! 私とともに行きましょう、平和な海へ!」
以下略
1002Res/542.46 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - 電ですが、鎮守府の空気が最悪なのです -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1436018024/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice