過去ログ - 塩見周子「ガラスの仮面」
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28:名無しNIPPER[saga]
2015/07/09(木) 19:33:12.04 ID:Cvn5vNaQo

 「ようやく追い抜いたと思ったら、あっと言う間に抜き返されちゃったわ」

 「へっへー。いつまでも奏に負けてらんないかんね」

 「もう、抜け目無いんだから」

溜息をついて奏が苦笑する。
置いて行かれっぱなしは面白くないし。

 「ね、シンデレラガールさん」

 「何さ」

 「私が誰だか、判る?」

 「誰ってそりゃ、奏」

 「本当にそう言える? ここは仮面舞踏会よ?」

奏が両手を広げて会場を指し示す。
釣られてあたしも会場を見渡した。

ほとんどの娘は仮面を外すか上げるかしていて、すぐに判る。
それ以外の娘も背格好や声で一発だ。

ただ、それらに混じるようにして。
一体誰なのか判然としない姿もちらほらと見える。
あれはのあさん、かな。あっちの小さい子は……こずえちゃん?

 「確かにね。つまり?」


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