過去ログ - 奈緒「…この姿、凛にも見せてやりたいな」可蓮「あっ、りーんー!」
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16:名無しNIPPER[sage]
2015/07/07(火) 19:18:02.97 ID:cq31HMZB0
やっぱりバレてた。その顔はさっきの奈緒の顔と似ていて、彼女にもバレていたってのは確実かも。逃げようとすれば、わしゃわしゃと頭を乱暴に撫で回される。そうされると、ああ……不思議と、疲れが抜けていく、ような。さっきまでの悔しさとか、なんか色々、胸の奥にたまっていたものも、一緒に。すっ、と楽になって、はじめて気負っていたんだと気が付いた。
プロデューサーって不思議だ。彼に誉められると、ツラいこともイヤなことも自分の糧にして頑張ろうって思えるから。

痛い、とか雑、とか文句を言っても笑うばかり。どれくらいそうしていたか分からない。ふと手をどかしたプロデューサーが歩き出す。

「よし、じゃあ二人を迎えにいくか」

私も髪を直しながらそれに付いていく。手櫛だって、限界がある。加蓮に後で、櫛、貸してもらわなくちゃ。
返事する次いでに、思い付いたこともいってみる。

「うん。……ねえプロデューサー。次のライブバトル、私もやりたい」

「ん?誰とだ?」

「…あ、考えてなかった…奈緒と加蓮が一緒だったからなあ…未央と卯月と?」

「おいおい、それじゃ普通のニュージェネじゃないか。んー、ユッコと安部さんはどうだ。きっと楽しいぞ」

「はは……プロデューサーは私をどうしたいの、さ!」

手元のブーケでもう一回叩いてやれば、たまらんと走り出すから、笑って後を追いかけた。もし、本当にウェディングドレスで仕事をするなら、その時私は誰を想うんだろう。奈緒と加蓮は決まっている……本人たちは、ひた隠しにしているつもりみたいだけど。なら、私は?

―――さっき撫でられた頭を触ると、ふと口元がほころんだのは、………うん、これはきっと、気のせいだ。



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