過去ログ - 奈緒「…この姿、凛にも見せてやりたいな」可蓮「あっ、りーんー!」
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15:名無しNIPPER[sage]
2015/07/07(火) 19:16:48.11 ID:cq31HMZB0
「……うん、わかった。今はこれで勘弁してあげる」

「助かるよ、お姫様」

なんだか恥ずかしい。内心でつらつらと言い訳を並べて、素直じゃないことを自覚しながら言えば、それを知ってか知らずか笑い返されて。
頬が熱いのは気のせいではないかも。加蓮のことバカにできないな…。ヴェールで顔が隠れててよかった。こうして、軽口を返せるし。

「ふふ…何、その気障っぽい台詞。似合わないよ」

「…決まったと思ったんだが」

意地でもカッコよかった、なんて言ってやらない。…黙ったらおかしいと思われるだろうし、話を変えるに限る。

「…それよりさ、プロデューサー。奈緒にもそういうの伝えてあげた?妙に冷静だったから、言ってないんじゃないかと思ってるんだけど」

「ん?ああ、アイツはあんまりやり過ぎると撮影に支障が出ちまうから、撮影前は当たり障りの無い程度に押さえておいた。帰りの車の中で誉め殺しにするつもりだ。加蓮にも伝達済みな」

「……楽しそうじゃん」

「だろ?」

今から車内のようすがありありと想像できて、つい口角が上がる。奈緒を照れさせるのはクセになる面白さがあるから、どうしよう、今から楽しみになってきた。

と、プロデューサーが、私のヴェールをひょいと持ち上げる。頭がちょっと軽くなる。

「…何?」

「――二人だけじゃない、勿論、お前の労いもするからな。今日は美味しいもの食わせてやるよ。俺の奢りだ。親御さんに連絡入れとけ」

「…いいの?」

「その代わり反省会もだからな」

「……。…帰ろうかな」

「バーカ。根掘り葉掘り聞いてやるから覚悟しろよ。まだまだお前も成長途中なんだから、気負うなっての」



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